特集 2016/4/11(月)
世界のおやつ from Bologna / Mari

とことんパスタ好き!「トルタ・ディ・タリアテッレ」

イタリア人の主食と言えば「パスタ」。その種類は500以上とも言われており、イタリア人の多くが1日に1度は食べています。そんなイタリアの食文化とは切っても切り離すことができないパスタが、ここ「食の都」ボローニャでは、メイン食材だけにはとどまらず、ドルチェとしても登場します。そこで、ユニークなパスタのタルトをご紹介します!

ボローニャの伝統的な食べ物をてっとり早く知りたいなら、まず足を運んでいただきたいのがこの店「Paolo Atti & Figli(パオロ・アッティ・エ・フィッリ)」。街の中心地であるPiazza Maggiore(ピアッツァ・マッジョーレ:マッジョーレ広場)と街のシンボルDue Torri(ドゥエ・トッリ:2本の斜塔)の間に位置しています。

1868年にPaolo Atti(パオロ・アッティ)氏によって設立されたこの店は、ボローニャ市が手掛ける歴史ある店舗リストにも登録されているため、多くの観光客も足を運びます。

経営者のアンナ・マリアさん(右から2人目)と従業員の皆さん。

現在はパオロ氏の曾孫である4代目のAnna Maria Silvi(アンナ・マリア・シルヴィ)さんと、その旦那様、そして、5代目となるお子様たちによって経営されています。

店内に足を一歩踏み入れれば、そこには近代化された店舗では感じることができない古き良きイタリアがあります。陳列ケースのみならず、店内に設けられたテーブルにはボローニャの特産品がいっぱい。地元の人がこの季節にどんなものを食べているのか一目瞭然です。ひとつひとつのドルチェやパスタ、パンなどに添えられたコメントにはウィットが効いており、それを読むだけでもボローニャの食文化を学ぶことができます。そんなボローニャの特産品の中から今回ご紹介したいのは「Torta di tagliatelle(トルタ・ディ・タリアテッレ)」。ボローニャの伝統料理として、ボローニャ商工会議所にレシピが登録されているタルトです。

「トルタ・ディ・タリアテッレ」 1kg 30ユーロ

このドルチェは3層構造で、ビスケット生地の上に、アーモンドベースの層を敷き詰め、薄くのばし細く切ったパスタ「タリアテッレ」をふんだんに盛って、溶かしバターと砂糖を振りかけてオーブンで焼きます。このタルトを初めて見た時は「イタリア人ってどこまでパスタ好きなの?! おもしろい!」と思いながらも、「揚げ麺みたいにバリバリしていて硬そう!」「パスタがドルチェっておいしいのかな? パサパサしてそう」と、実際にどんな食感と味なのか食してみたい思いに駆られました。
 
>>次のページでは「トルタ・ディ・タリアテッレ」の味をご紹介

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  • Paolo Atti & Figli s.r.l.(パオロ・アッティ・エ・フィッリ)
    Via Caprarie(ヴィア・カプラリエ)店
    Via Caprarie, 7, Bologna (BO), Italia
    tel. +39-051-220425
    営業時間/7:30~19:15(金・土曜は~19:30、日曜は10:30~13:30)
    定休日/日曜の午後
     
    Via Drapperie(ヴィア・ドラッペリエ)店
    Via Drapperie, 6, Bologna (BO), Italia
    tel. +39-051-233349
    営業時間/7:30~19:30
    定休日/日曜
    http://paoloatti.com/

  • Mari●大手経営コンサルティング会社にて経営コンサルタントとして勤務後、2006年に渡伊。2人の男の子のマンマをしながら「フェリチターリア」の通訳・翻訳者・FAI(イタリア環境基金)認定の文化・芸術メディエーターとして、「食の都」ボローニャを中心にイタリアの魅力を発信中。
    http://www.felicitalia.net/

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