アジアが誇るスーパーフード、“海藻”を大解剖
アジアの食卓ではおなじみの海藻。最近、イギリスではスーパーフードとして人気と注目を集めているそう。それは海藻が豊富に含んでいる、ある栄養素が理由。日本人にとってはおなじみの食材だけれど、改めて効果的な食べ方や効用、斬新なレシピをチェックしてみよう。
その他の効用は?
海藻には野菜や果物と同様、ファイトケミカルが豊富であることも明らかになっている。ファイトケミカルは、血圧やコレステロールを下げたり、体重の増加を抑制したりする効果があることで注目されている化学物質。抗酸化作用もあるので、海藻は美容にも効果があると言えそうだ。また2015年には、海藻が糖尿病の症状をコントロールするのに効果があるという研究結果も。「海藻と海藻由来の生物活性複合物には、2型糖尿病の症状を抑える可能性がある」、「2型糖尿病の症状をコントロールするための研究に時間がかかることを考えると、血糖値を抑制するための予防法として海藻の積極的な摂取を研究するべき」という結論が出ているとか。今後、海藻の効果がますます注目をあびそう!
食べ過ぎも体によくない!
先に述べたように、ヨウ素の取りすぎも問題であるため、茶色の海藻を食べるのは週に1回程度にとどめるのがベスト。日本人は、普通の食生活でも昆布だしなどからヨウ素を摂っているので、食べ過ぎにはとくに要注意! また甲状腺に関連する病気にかかっている人、妊娠中の女性なども積極的に摂取する際には、必ず専門家や主治医に相談して。
海藻はスーパーフード?
海藻にはいい点があるけれど、もちろんそればかり食べていてはダメ。栄養士のアマンダ・クルースはどんなものでも1つの食材を万能だと考えてしまうのはよくない、と教えている。
「海藻はラーメンやサラダに加えるのにぴったりの食材だし、新しいレシピも開発されています。でも1つの食材を“スーパーフード”と絶賛し、それに頼りすぎてしまってはいけません」と、アマンダ。
「トレンドの食べ物は、ぜひ楽しんでほしい。でも甲状腺にトラブルがある人、食生活を制限する必要がある人、たとえば服用している薬によってビタミンKの摂取量に気をつけなくてはいけない人は、きちんと知識を得てから食べることが大切。そういう心配がない人も適切な範囲内で楽しんで」。
>食べ過ぎに注意しつつ、次のページで、新しい海藻レシピにも挑戦してみよう!
original text : The Good Housekeeping Web team translation : Yoko Nagasaka
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※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。