特集 2014/8/12(火)
沖縄コンフォート・カフェ file.4 「ハコニワ」

やんばるに佇む古民家カフェで家庭料理に舌鼓!

沖縄の夏はコンクリートジャングルに囲まれた都会に比べ、意外にも涼しい。木陰に入ると心地よい風がふき、汗を拭ってくれる。ちょっと腰を下ろして鳥のさえずりや蝉の鳴く声を聞いていると、幼い頃に過ごした夏休みを思い出す。そんな都会の喧噪を忘れられるのが沖縄県北部。地元の人たちは“山原(やんばる)地区”と呼ぶ。そこで、沖縄の惣菜をおしゃれに味わえるカフェを見つけた。古民家を改装した「Cafe ハコニワ」だ。

どこか懐かしさを感じさせる
レトロモダンな沖縄古民家カフェ
 
 
沖縄観光名所のひとつ「ナゴパイナップルパーク」からさらに北上し、県道から外れる小道を登っていくと、おだやかな時間が流れる沖縄の古民家が現れる。周囲を木々に囲まれ、こんなところに観光客が足を運ぶのだろうか……とも思える場所。そこに、人気の店「Cafe ハコニワ」がある。

2007年オープン当時、沖縄北部地域といえば、美ら海水族館や人気の沖縄そば店が点在する以外、観光客が足を運ぶようなカフェはほとんどなかった。そんななか、沖縄の古民家をリノベーションしたおしゃれでおいしいカフェができた! と、地元誌や観光誌で多く取り上げられ、オープンから7年たつ今では客足が途切れることがないほどの人気店に。

築50年にもなるこの古民家。改装はしてあるものの、伝統的な建築スタイルはそのまま残り、沖縄独特のゆるりとしたムードが漂っている。写真上の縁側に近いこの場所は「一番座」と呼ばれ、客間として使用されてきた。沖縄の住宅は元々、風水に基づいて建築され、家の中心に仏壇が配置されているのが特徴。盆や正月行事には、仏壇を構える家に親戚一同が集まるため、皆がひとつの空間に会することができるよう、仕切りのない造りとなっている。その仏壇(写真下)を趣ある色合いに塗り替え、カフェでも使用されている焼物(やちむん)を飾るギャラリースペースにアレンジ。縁側と反対に位置する寝室や収納部屋として使われてきた「裏座」は、今ではカウンタースペースとなり、1人客がゆっくりとお茶を楽しめるようになっている。沖縄の古民家の特徴を上手に活かしたインテリアは居心地抜群だ。
 
>>次のページでは古民家カフェのオーナーを紹介

  • Cafe ハコニワ
    国頭郡本部町字伊豆味2566
    tel. 0980-47-6717
    営業時間/11:30~17:30
    定休日/水曜、木曜

  • OKINAWAナビゲーター
    松崎紀子●神奈川県川崎市出身。2000年に沖縄へ移住。県内外の雑誌編集や企業販促物、WEB、新聞など様々な媒体のデザイン、企画、編集、文章執筆などの分野に関わるフリーランサー。2013年、那覇市楚辺にコワーキングカフェ「Community & Coworking Cafe coil」をオープン。対面で伝える情報の発信やファン作りを目的に、多様な講座やワークショップをプロデュース。3人の子持ち。働くママの可能性を信じて日々奮闘中。「Community & Cowkirng Cafe coil」 http://cafecoil-okinawa.com

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photo : Chika Fujii  text : Noriko Matsuzaki

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