お手本にしたい、リトアニアのライフスタイル
2016/12/28(水)
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昔も今も変わらない、素朴な味とシンプルな暮らし

貴族の領地に、昔の暮らしを再現
 
クピシュキスの東にあるシャウレイ県にあるPakruojis Manor House(パクルオジス・マノア・ハウス)は、かつて貴族が住んでいた屋敷を使った施設で、ホテルやレストランはもちろん、昔の様子を再現したビール工房や、貴族の館の見学コースもあり、充実した滞在ができる場所だ。何より、広大な敷地は散歩に快適。
 
 
 

まずは、古い家を再現した展示室へ。ここは、貴族ではなく一般の人たちの暮らしをテーマにしてあり、パン窯や子どものおもちゃ、キッチン用品などが置いてある。出迎えてくれたのは、やはり民族衣装をまとった女性。ここで焼いたパンとビールでもてなしてくれる。「パンの窯から出る熱で温かく成る場所に、昔は子どものベッドなどをおいていたのです。そうすると夜でも暖かいから。生活の知恵ですね」。キッチンの片隅には、ハーブや木の実をぶら下げて乾燥させ、保存食に。日が短い冬の間は、家で刺繍や織物をしたのだとか。

リトアニアの主食と言えば、まずはこの黒パン。ライ麦で作った発酵だねを使った、ずっしりと重たいパン。バターやジャムと食べてもおいしいが、右の写真のように、麻の実と塩を混ぜたものを、バターを塗った黒パンに付けて食べるとビールにぴったりのおつまみにもなる。かむほどに甘みが出ておいしいライ麦のパンはとてもヘルシー。日本でもじわじわ人気が出そう!?

こちらは、敷地内にあるレストラン「Traktierius(トラクテリウス)」。ここでは、リトアニアの伝統料理とビールが楽しめる。リトアニア料理は、じゃがいもを使ったものが多いが、じゃがいもそのものの味が濃くてシンプルにローストしただけでもおいしい。「ビールとポテトは無限大のおいしさ!」と、店のスタッフ。

さっそくいただいたのも、やはりじゃがいも料理。ヨーグルト(日本のものよりも味が濃くてクリーミー)ベースの冷たいスープには、蒸したじゃがいもが必須。右はにんじんのケーキ。この店では、リトアニア人にはおなじみの定番料理が楽しめるが、「Forgotten(忘れ去られたサラダ)」「Aristocrats(貴族用)」「Gourmands(食いしん坊向き)」などユニークなネーミングで供され、旅行客を楽しませてくれる。
 
この施設は他にも、民俗衣装を着て写真撮影するサービスがあったり、風車小屋のシアターで映画を楽しむこともできる。ゆっくりステイすれば、リトアニアのいろいろな面が見えるはず。

photos : Yukako Hiramatsu  cooperation : Republic of Lithuania State Department of Tourism  special thanks : Asami Kuchio

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