冬グルメのお伴にいかが? 大人のたしなみ、コニャックの新しい楽しみ方
秋も深まり、温かな暖炉が恋しくなるこの季節。そんな秋から冬にかけて、いっそう美味しく感じられるお酒がコニャックだ。ワインと同じ葡萄生まれのお酒なのにもかかわらず、男性的かつラグジュアリーなイメージが強く、これまでなかなか気軽に手が伸ばせなかったという人も多いかもしれないが、世界のバーやクラブではもっと気軽に女性たちがコニャックを飲んでいるそう。そんなコニャックの新しい楽しみ方をご紹介。
「世界のバーでは女性たちがコニャックのカクテルを自由に楽しんでいます。特に人気が高く、私もお勧めしたいのが、ジンジャーエールとミックスしたもの。コニャックとジンジャーの香りがよく合うんです」と話すのは、大手コニャックハウスの中でも最古の歴史を誇るマーテルのヘリテージディレクター、ジャック・ムニエ氏。ジンジャーエールの炭酸がコニャックの深い香りを軽やかに引き出し、本当に爽やか! オレンジジュースとのミックスも美味しいとか。
コニャックというと食後などにシガーやチョコレートと、という印象が強いが、最近では食事中に飲まれる機会も増えている。ストレートで飲むのではなく、クラッシュアイスでいっぱいにしたグラスにコニャックを注ぐコニャックミストや水割りなどがおすすめだ。
「コニャックとガストロノミーの間には強い関係があります。どんなシェフもが最強だと言うのがフォアグラとの組み合わせ。ただ、フランス人は食事中は基本的にワインを飲み、食後にコニャックを楽しむことが多いと思いますね。一方、中国の南部においては消費されるコニャックの半分は食事中に飲まれています。特に魚介類にマーテル コルドン ブルーは合うと人気ですね。日本の寿司や刺身にも非常に良く合いますよ。伝統的にな日本食には日本酒が合いますが、日本酒の代わりをするお酒を探すのであれば、ワインよりもコニャックのほうがアロマが豊かで好相性だと思います」
もちろん、コニャックの故郷、フランス中西部のシャラント地方の美食との相性は最高。「冬のシャラント地方には美味しいものがたくさんあります。私たちの自慢は生牡蠣。シャラント地方で生牡蠣と細いポークソーセージを一緒に食べる習慣があるのですが、これがコニャックととてもよく合います。大きな牡蠣を殻のままオーブンに入れ、殻が開いたら出してバターひとかけらとコニャック少々を振りかけて食べるとこれがまた絶品。日本の牡蠣でも是非試してみてくださいね」
刺身×コニャック、牡蠣×コニャック。食事の際の「ワイン以外の選択肢」としても、コニャックは切り札になりそう!
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