特集 2016/11/28(月)
記憶能力、ダイエット、UV対策まで

チョコレートを食べればヘルシーになれる!?

チョコレートラバーのみなさんに朗報! チョコレートがやめられない悪い癖は、つまるところ良い行いと言えるかも。というのも、カカオ豆から抽出される抗酸化物質であるフラバノールには、脳や心臓、血圧にいい効果や、代謝を増加させる不思議な力となどさまざまな効用があり、錠剤でも同様の効果が得られるのではないかと、科学者たちの間では考えられているそうだ。悲しいことにあの天にのぼるような幸せな味わいではないが、わずらわしいカロリーや脂肪分を得ることなくヘルシーな効果が得られるのだから錠剤タイプでも良しとしてもいいかもしれない。

『アーカイブス・オブ・インターナル・メディスン』に2012年に公表されたカリフォルニア大学サンディエゴ校の調査では、チョコレートをよく食べる人のBMI指数は、低頻度で食べる人や全く食べない人よりも低いということがわかったそう。実のところ、週に5回チョコレートを食べる人は、そこまで自分を甘やかさない人に比べ、5ポンド以上細かったのだ。同様に、約1500人の10代の男女を対象としたスペインの研究では、チョコレートを食べる人は甘いものを我慢している人に比べ、胴体部分の脂肪分が少ないということがわかっている。このような矛盾した、いや、魔法のような代謝効果について、内科医でサンディエゴでの研究共著者のビートリス・A・ゴロム氏が説明してくれた。チョコレートのような脂肪質の食材がこうした結果をもたらすというのは驚くべきことである一方で、それは過去の、チョコレートがもつ人体へのほかの働きに関する調査結果と合致するとのこと。ゴロム氏によると、「チョコレートに含まれる抗酸化物質とその他の化合物は、血流や微細血管の発達を増加させ、酸素と栄養の供給を向上させることなどによって、体のエネルギー消費を促進させるかもしれない」とし、「このことが代謝を促す要因であるかもしれない」と言う。つまり、チョコレートにはたしかにカロリーはあるが、体がどのようにカロリーを処理するかにも影響を与えるというのだ。
 
では、私たちはチョコレートを罪悪感なくむさぼり食べていいというのだろうか? 
 
誤解のないように言うと、報告された研究に参加した人々が食べていたチョコレートの量は、平均すると約30g以下か、ひとかけらよりも若干少ない程度で、適切な範囲内に十分に収まる量だった。つまり、“全力でやけ食いすること”は賢明ではなく、チョコレートは品質が良いほど、ビターであればあるほど、体にいいのだ。実際、調査によってビターチョコレートはミルクチョコレートよりも満腹感があることや、ビターチョコレートは甘いものやしょっぱいもの、脂っこいものなどあらゆるギルティーな食べ物への渇望を消し去ることに役立つそうだ。そうは言っても、効果を得るためにハイカカオのチョコレートを平らげる必要はない、と話すのは栄養士で『ザ・リトル・ブック・オブ・シン』の著者、かつニューヨークの体重管理・スポーツ栄養コンサルタント会社「フードトレーナーズ」の創始者であるローレン・スレイトン氏。彼女は、大量の余計なカロリーを取ることなく抗酸化物質の強い効果を得るために、スムージーやオートミール、あるいはヨーグルトに無糖のココアパウダーを混ぜることをすすめている。それでももし本物が食べたくなったら、約30gのチョコレートあたり140calほどにカロリー調整されたローカカオバーなどの製品をさがしてみるのもいい。ポケットにひとかけ忍ばせておけば、最強の秘密のスイーツ・ウエポンになるはずだ。

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original text : The Good Housekeeping Web team  transtlation : Anri Imano photo : Getty Images

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