なんだか物足りない……。スニーカーファッションを楽しむ極意とは?
A.
「スニーカーをコーディネートのハズしとして取り入れるのは、多くの人が取り入れているテクニックですよね。もう一歩踏み込むには、ファッションの背景を知ることがポイントだと思います。
たとえば2016春夏シーズンのこと。『ロク』で出した、クラシックな3ピースのセットアップに、あえてスケートカルチャーを象徴する『バンズ』の“オーセンティック”を合わせたマッシュアップスタイルを提案したところ、とても多くの人に支持されて、なんだか世の中的にもすごく浸透していったんです。見慣れたはずのハズしのテクニックも、アイテムがもつ背景を知ることで、新しい組み合わせの面白さを提示できる。カルチャーとの結びつきが強いスニーカーに、ぴったりの楽しみかたですよね」(吉田さん)
「アイテムだけでなく、『コンバース』の“オールスター”といえばジェーン・バーキン、『ナイキ』の“コルテッツ”ならドラマ『チャーリーズ・エンジェル』のファラ・フォーセットなど、スニーカーにまつわるアイコンたちの着こなしを知ることも、スニーカーコーデのインスピレーション源になるはず!」(吉田さん)
-
吉田恵理子さん
2013年に「ビューティ&ユース」からレーベルがスタートし、2016年にはオンリーショップも2店舗オープンしたブランド「ロク」のディレクター。大好きなヴィンテージをルーツに生まれるアイテムが、ファッション感度の高い人たちを中心に人気を集める。ショップスタッフからディレクターに上り詰めた、「ユナイテッド アローズ」きってのたたき上げ。
http://store.united-arrows.co.jp/shop/roku/
谷崎彩さん
スタイリスト。フランスのインディペンデントマガジン『purple』のスタイリスト兼ファッションエディターとして活躍。現在はモード誌などでスタイリストとして活躍するかたわら、来年20周年を迎える代官山のセレクトショップのオーナーも兼任。時給500円のアルバイト時代に「ユナイテッド アローズ」で“マルジェラ”のシルク転写プリントドレスを3着購入した伝説をもつ、根っからのファッション好き。モードに関する知識は業界随一!