「異常ではない、揺れが大きいだけ」
「異常ではない、揺れが大きいだけ」/『17歳のカルテ』
アンジェリーナ・ジョリーが1999年にアカデミー賞助演女優賞を受賞した“再生”の人間ドラマ。特別悲しいことがあったわけではないのに、なぜか押しつぶされそうな悲しさが押し寄せてくることは誰にでもあって、不完全ゆえに壊れてしまう可能性も誰にでもある。『17歳のカルテ』は、夢と現実が混乱し不安に苛まれて自殺未遂をはかってしまった主人公スザンナ(ウィノナ・ライダー)が、精神科のクレイムア病院で再起していく姿を描いていく。とても重い題材ではあるけれど、自分の力で帰る方法があることを知ることのできる“気づき”の映画。そして、8年間施設に入り脱走を繰り返すリサを演じたアンジェリーナ・ジョリーの危機迫る演技の素晴らしいこと! 彼女が演技派と言われる原点でもある必見の1本。
女子的シネマ名言は「異常ではない、揺れが大きいだけ」。ラストシーンでスザンナが心のなかでつぶやくセリフ。
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『17歳のカルテ』(Girl, Interrupted)
1999年
DVD ¥1,480 好評発売中
監督/ジェームズ・マンゴールド
出演/ウィノナ・ライダー、アンジェリーナ・ジョリー、クレア・デュバル
発売・販売元/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 0120-502-185
http://www.sonypictures.jp/
text : Rie Shintani