「僕が好きなのは偶然と未知のことだ」
「僕が好きなのは偶然と未知のことだ」/『ジェーン・バーキンのサーカス・ストーリー』
『ジェーン・バーキンのサーカス・ストーリー』は、旅の途中で出会った大人の男女が会話を重ね、男が女の心の傷を癒し、そして心を通わせていく静かなラブストーリー。南フランスの巡回サーカス団でかつて綱渡り曲芸師として活躍していた主人公ケイト(ジェーン・バーキン)は、15年ぶりに一座のみんなに会いにやってくるが、彼女はいまだに癒えない心の傷を抱えていた。そんな彼女のトラウマを開放してくれたのは、旅の途中で偶然出会った一人旅中のイタリア人男性ヴィットリオ(セルジオ・カステリット)だった。哀しみに慣れてしまったケイトに根気よく話しかけ、哀しみを取り去ってくれるヴィットリオの優しさにほろり。
女子的シネマ名言は「僕が好きなのは偶然と未知のことだ」。「あなたの人生の目的は?」とケイトに聞かれて答えたヴィットリオのセリフ。偶然に出会った君が好きだという意味が込められた、洒落た一言。
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『ジェーン・バーキンのサーカス・ストーリー』(36 Vues du Pic Saint-Loup)
2009年
DVD ¥3,990 発売中
監督/ジャック・リヴェット
出演/ジェーン・バーキン、セルジオ・カステリット、アンドレ・マルコン
発売元/シネマクガフィン
販売元/紀伊國屋書店
問い合わせ先/紀伊國屋書店 Forest Plus カスタマーセンター
tel. 03-6910-0544(月~金9:30~18:00)
http://forest.kinokuniya.co.jp/
text : Rie Shintani