新曲を遂に解禁! テイラー・スウィフトVSカニエ・ウェストの抗争まとめ
2017月8月18日(現地時間)に突如自身のSNSの投稿をすべて削除した後に、謎のヘビの動画を公開したり、新作の告知をしたりと、何かと世間をお騒がせしているテイラー・スウィフト。そんな彼女の3年ぶりとなるニューアルバム『Reputation』のなかに収録されたシングル曲「Look What You Made Me Do,」が本日から先行配信開始。そこで、テイラーを語る上には欠かせないカニエ・ウェストとの因縁バトルの詳細をタイムラインに沿って解説。嫌よ嫌よも好きのうちとはよく言うものだけど、本当の2人の仲は⁉︎
リアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』の7月17日放送分の終わりが近づいたころにキムはいくつかの動画をスナップチャットで公開。そこにはテイラーと電話するカニエの様子が写っていた。そしてそこではテイラーは確かに「Famous」のいくつかの部分に関しては少なくとも承諾していた。その驚きのやり取りの詳細はここで読める。
「それってほめ言葉みたいなものよね」とテイラーは録音の中で話している。その言葉は我々が想像していたよりも「ほめ言葉」の定義をやや拡張している。彼女が承諾している歌詞の部分は、確実に「俺はテイラーとセックスするかも、って気がしてる」の部分だ。しかし、会話はさらに進む。録音には大きく飛んでいる部分があるので何が話されていたのかを理解するためには繋ぎ合わせる必要があるが、重要な部分は3分の2ほど進んだところでやってくる。
「私があなたにあんなことをされる前にアルバムで既に700万枚のセールスがあった、ってことも重要じゃないわ」とテイラー。「それは起きちゃったことだし。あなたは以前は私が誰かを知らなかったんだから。構わないわ」。それは、あたかもカニエの「彼女を有名にしたのは俺」という歌詞のアイデアに対して返答しているように聞こえる。会話は以下のように続く。
(テイラー)「その曲が出る直後にグラミーのレッド・カーペットに出席するんだけど、きっと彼らはそのことについて私に質問するだろうから、私は『彼から電話があったわ』って言うわね」
(テイラー)「……それにあなたがそんな風に遠慮なく何でも言うのは素晴らしいと思う。『ああ、彼女は知ってるよ。それが彼女を有名にしたんだ』ってなるかもね。だから、それは『セックスするかも』よりもずっと挑発的だわ、だって?」
つまり、テイラーは「セックスするかも」の部分だけではなく、「彼女を有名にした」の部分も承諾していたのだ。ツイッターは大騒ぎになった。
テイラーは早速、あきらかに数か月前から用意していたであろうメモを元に反撃を仕掛け、カニエは"ビッチ"という部分については一度も言及せず、あるいは彼女に曲の全体を聞かせないことで、彼女を騙したのだと指摘した。
(テイラーのツイートのキャプ)
カニエが曲の中で私をビッチ呼ばわりすると私に伝えている、という録画テープはどこに存在するのかしら? そんなものは存在しないわ。だって、そんな事実はなかったから。世間の目の前で"あのビッチ"呼ばわりされる人間の反応を制御できる人なんていないわ。もちろん私はその曲が好きになりたかった。私は友好的な関係を築きたかった。彼はその曲を私のために演奏してくれると約束したけど、一度もしてくれなかった。私はその電話ではカニエを応援したかったけど、聞いたこともない曲については"認める"ことはできないわ。全容を聞かされたわけでも、曲の一部分を演奏されたわけでもないのに嘘つき呼ばわりされるのは名誉棄損だわ。本当にこの話から私を除外してほしい。2009年以来、一度も関わりたいとも頼んでないのにね。
テイラーは「世間の目の前で"あのビッチ"呼ばわりされる人間の反応を制御できる人なんていない」とし、「全容を聞かされたわけでも、曲の一部分を演奏されたわけでもないのに嘘つき呼ばわりされるのは名誉棄損だわ」と怒りを顕わにした。
我々はもはや傍観するのみ。
それでも、どちらが悪いのか採点したい人のために言っておくと、カニエは明らかにテイラーに曲の全体を聞かせておらず、いくつか選んだ、編集途中の歌詞のさわりを伝えただけだ。しかし、テイラーのグラミー賞でのスピーチは振り返ってみると確かに不誠実だ。スピーチのなかで、テイラーはカニエが彼女のことをビッチ呼ばわりしたことではなく、彼女の名声を横取りしたことを問題にしており、電話の会話では彼女は明らかにそれについては「冗談」として、許諾している。
テイラーの親友、セレーナ・ゴメスは昔からある「そんなことよりももっと大切なことが世の中にはある」論法で弁護を開始。
There are more important things to talk about... Why can't people use their voice for something that fucking matters?
— Selena Gomez (@selenagomez) 2016年7月18日
(キャプション)世の中にはもっと大切な話題があるはず……どうして人々はそんなどうでもいいことに自分たちの声を使っているの?
でもセレーナは分かってない。こういう世の中悪いニュースばかりのときこそ、人々はセレブのドラマが見たい、ってことを。
Translation & Text: Naoko Ogata Photo: Aflo、Getty Images