特集 2017/7/21(金)

5分でポップ・アートが語れる4つのキーワード

タイムズスクエアに受話器を取ると移民たちの声が流れる電話ボックスが登場。混迷する社会に訴える手段としてのアートが増え、ますます注目を集めるNYアートカルチャー。その代名詞といえば「ポップ・アート」の名を挙げるが多いけれど、説明しろと言われると難しい!? ウォーホールやリキテンスタインといった名前以外でも押さえておくべきポイントを数回にわけて説明。まず第一回目は、ミラノからアート&カルチャー情報を発信する若柳サラさんが、ポップ・アートが生まれた背景を5分で解説! これを読めば、あなたも明日から知ったかできる……はず。(注:ただし読了時間には個人差があります)

有名すぎるロイ・リキテンスタインの「Nurse」。大衆文化であるコミックブックの手法がアートに。

Photo : Aflo

アーティストだってモテたい売れたい稼ぎたい!
 
当時は多くの人々がアメリカンドリームに憧れ、テクノロジー主導の消費社会へと移り変わるなか、大ヒットドラマ「マッドメン」でも描かれたとおり、広告やテレビなどマスメディアの影響力が次第に増していたこともあり、消費者に対するコミュニケーション活動が発達。それまでとはまったく異なる形で発信されるプロモーション(販売促進)活動に世の中の関心が集まり、社会の流れに敏感なアーティスト達もここに参入するようになった。これがNYポップ・アート誕生までのざっくりとした流れ。

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Text: Wakapedia

  • 若柳サラ/ ミラノ生まれ。ミラノ大学 Comunication in arts marketing学科卒。パリ第三大学ソルボンヌ・ヌーベルMédiation Culturelle de l'Art修了。日伊英仏の国際的クリエイターが共同で発信する、アート&ファッションメディア「Wakapedia」主宰。『ロフィシエル イタリア』のコントリビューティング・エディターやプラダ財団公式日本語ガイドも務める。

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