ケイト・ウィンスレット、ウディ・アレン作品に出演するのはなぜ?
2014年に養女のディラン・ファローから「幼い頃に性的虐待を受けた」と告発されたウディ・アレン。その疑惑にも関わらず、多くの女優たちが彼の作品に出演している。アレンの新作に出演したケイト・ウィンスレットがその理由について語った。
ウディ・アレンがアマゾン・スタジオとタッグを組んだ映画『Wonder Wheel(原題)』に出演したケイト・ウィンスレット。新聞「ニューヨークタイムズ」のインタビューで、アレンと仕事をした理由について語っている。
ケイトは「もちろんみんなそのことを考えるわ」とアレンに関する疑惑について触れた後「でも同時に、私はウディのことは知らなかったし、彼の家族についても何も知らない。映画に出演する俳優としては一歩距離を置いて『それが本当であろうと嘘であろうと、私は何も知らない』と言うだけ。しっかり考えた上で、それを脇に置いてその人と仕事をするだけなの」とコメント。虐待疑惑と彼の作品とは区別して考えていることを明らかにした。
ケイト曰く「ウディ・アレンは素晴らしい監督よ。ロマン・ポランスキーも。私は2人と素晴らしい仕事をしたことがあるし、それは事実よ」。ケイトは、少女に対する性的暴行で逮捕された過去を持つポランスキー監督の作品『おとなのけんか』にも出演しているけれど、ポランスキーとの仕事も同じであると表明した。
ウディ・アレンの作品にはブレイク・ライブリーやケイト・ブランシェット、クリステン・スチュワートなど多くの演技派&人気女優たちがこぞって出演している。一部からは「なぜ出演をボイコットしないの?」「彼を批判しないのはなぜ?」という疑問の声も上がっている。ケイト・ウィンスレットの今回の発言が、女優たちの共通する心境なのかも。
text : Yoko Nagasaka