ダニエル・デイ・キム、人種問題で揺れる映画『Hellboy』に出演?
人種問題を理由にキャストが降板したことで注目を集めたリブート版『Hellboy: Rise of the Blood Queen(原題)』。ダニエル・デイ・キムが出演交渉中であることが明らかに。
映画『Hellboy: Rise of the Blood Queen(原題)』では日系アメリカ人のキャラクター、デミオ役に非アジア系のエド・スクレインが抜擢、その後批判が相次いだことからエドが自ら降板することを決定、発表したことは記憶に新しい。
そのデミオ役にダニエル・デイ・キムの名前が上がっていることが明らかに。雑誌『バラエティ』が現在交渉中だと報じている。
ダニエル・デイ・キムはドラマ「HAWAII FIVE-O」を人種格差問題で降板したばかり。「アジア系アメリカ人の俳優として仕事を見つけることの難しさはよくわかっています」「平等への道は簡単なものではありません」と語っていたダニエルにとっては意義のある抜擢となりそう。
これまでも映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』で日本人のキャラクターをスカーレット・ヨハンソンが、映画『ドクター・ストレンジ』では原作ではアジア系男性という設定だったエンシェント・ワンをティルダ・スウィントンが演じ、議論の的になってきた。ようやくアジア系キャラクターをアジア系のまま描きアジア系俳優が演じるという、当たり前に見えてなかなか実現しない状況が現実になりそう。どんなリブート版になるのか注目したい。
text : Yoko Nagasaka