昨年「Watch the Throne」のドキュメンタリーをリリースした直後、ネバーランドに飛んだビヨンセ＆ジェイ・Z夫妻。現在、ネバーランドは不動産会社「Colony Capital」のオーナー、トーマス・バラック・Jrによって管理されている。
 
マイケル・ジャクソンの兄ランディ・ジャクソンは「ネバーランドは我々が家族で持っておきたいと思っているところです」と語っているが、故マイケルの莫大な遺産相続人に入っていないマイケルの兄弟姉妹がこういったお金の話で怒りモードにスイッチオンしてしまうのは最早お約束。
 
他の家族も、「ネバーランドはマイケルの家族が愛した家です。子どもたちにとっては父親の家であり、彼らはまだ父親と繋がっていたいのです」と話している。
 
ジェイ・Zはネバーランドを内見したことを公にしているものの、「ネバーランド購入に興味はないよ」と話している。
 
ジャクソン一家は未だジェイ・Zがネバーランドを購入してくれるチャンスを望んでいるようだが、それは叶うのだろうか？　当のネバーランドは2005年にマイケルが児童虐待を含む13の容疑に関する裁判で勝訴したあとバーレーンに飛んで以来、空家のまま。
 
「バラックがネバーランドを我がものにしたのです。そこに何かがあると私たちは思っています」と語ったジャクソン一家のメンバー。
 
ネバーランド購入にはかなりの障壁がある。バラックが持つプライベート・エクイティ・ファンド（いわゆる“ハゲタカ・ファンド”）によって管理されているこの物件、2008年にマイケルが約21.7億円のローンを債務不履行を申し出たため、バラックの管理下の置かれている状態。
 
マイケルの遺産にはネバーランドの85％のステークが含まれていることも法定証書で明らかになっている。
 
マイケルがネバーランドを1988年に購入した時の値段は当時で1700万ドル。彼はそこにジェットコースターや観覧車などを含む遊園地を建設したが、その多くは死後オークションにかけられ失われている。
 
動物たちのための家や映画館、ネバーランドを訪れるゲストのための電車、二階建てのゲーム部屋、プールに独自の消防署もあるこの物件。管理者のバラックはジェイ・Zに売り渡すかどうかのコメントを拒否。マイケルの遺産の管理者であるジョン・ビアンカもこれを拒否。
 
マイケルの子どもたち、プリンス、パリス、ブランケットは彼らが30歳になって初めてマイケルが残した遺産全てにアクセスできるようになっている。
 
マイケルの兄ジャーメインは、ネバーランドをエルヴィス・プレスリーのグレースランドのようなアトラクションにしてお金を稼ぎたいと思っているようだ。グレースランドは年間の訪問者が入場チケットに支払うお金だけでざっと4400万ドルを叩きだしている。
 
マイケルの子供たちのためにも、太っ腹ジェイ・Zが全てをクリアにして欲しいもの。