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久々にクールなブラピを堪能!
とくに、ブラピをカッコよく演出するのがドミニク監督の功績(?)のひとつ。今回もクールな殺し屋役のブラピは、ブラックレザーのジャケットでスタイリシュにキメ、銃を手に撃って撃って撃ちまくる! 原題は、『キリング・ゼム・ソフトリー』。つまり“優しく殺す”の意味だが、苦痛を与えず即死させることが、敏腕殺し屋としてのジャッキーのポリシーなのだ。
リチャード・ジェンキンス、サム・シェパード、ジェームズ・ガンドルフィーニ、レイ・リオッタなど強面の性格俳優が脇を固めるだけあって、作品は硬派なサスペンスに仕上がっているが、久々にクールなブラピが堪能できる。
『マネーボール』や『ツリー・オブ・ライフ』など、最近では父親役もすっかり板についてきたブラピ。50歳を目前にして、まだこんなに美しいことも驚きだが、できるうちにこんな風にクールな役やロマンチックな役も演じて、スクリーンにその美貌を残して欲しいもの。誰にでもできる役じゃないんだから。
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『ジャッキー・コーガン』
監督・脚本/アンドリュー・ドミニク
出演/ブラッド・ピット、スクート・マクネイリー、ベン・メンデルソーン
配給/プレシディオ
公式サイト/www.jackie-cogan.jp
2013年4月26日(金)~、TOHOシネマズみゆき座他全国ロードショー
text : Atsuko Tatsuta