2012/2/22(水)
マイケル・ムーア/2003年『ボーリング・フォー・コロンバイン』
ジョージ・ブッシュ大統領がイラク侵攻を開始した直後のアカデミー賞授賞式でベスト・ドキュメンタリー賞を受賞したのがマイケル・ムーア監督。反右翼的言動で有名な彼が通常の謝辞で終わらないことは予想されたが……。
ノ ミネートされていたドキュメンタリー監督を全員を壇上に招いたムーア監督は戦争状態を憂いて「僕たち全員がこの戦争に反対する。ブッシュよ、恥を知れ! ローマ法王とディクシー・チックスに反対されたときはいつでも大統領任期切れだと思え」と猛烈にブッシュ大統領を批判した。
リベラル派が多いハリウッドだけど全員が喝采したわけではなく、実際はブーイングも多かったのも印象的。翌年、ブッシュの再選を阻止せんと作ったのが『華氏911』で、これはカンヌ映画祭のグランプリを受賞。永遠のルサンチマンとして反体制な映画を作り続けてほしいもの。
Text : Peaches
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