2012/12/14(金)
歌だけで物語を“語る”のがポイント
ミュージカルは、もちろん歌が重要で、スーザン・ボイルのブレイクでさらに有名になった『夢やぶれて』(フォンテーヌが歌う)を始め、『レミゼ』ファンでなくても耳馴染みのある名曲が盛りだくさんだが、映画版はセリフをほとんど排除し、歌だけで物語を“語る”のがポイント。舞台と違いクローズアップで俳優の表情を見せられる映画ならではの、ドラマチックな語り口を強調するのが狙い。
実際に、ラッセル・クロウなどは歌の上手さだけでは表現できない、スターならではの存在感でスクリーンを圧倒している。一方で、舞台版で初代バルジャンを演じたコルム・ウィルキンソンが司祭役で登場し、変わらぬ美声で聴かせるなど、映画スターと舞台俳優の見事なコラボレーションも見どころのひとつ。
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『レ・ミゼラブル』(Les Miserables)
監督/トム・フーパー
出演/ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・サイフリッド
配給/東宝東和
公式サイト/http://www.lesmiserables-movie.jp/
2012年12月21日(金)~、TOHOシネマズ 日劇他、全国ロードショー!
text : Atsuko Tatsuta
(C)Universal Pictures