特集 2016/1/4(月)
トレンドインサイト 6

食の理想をクールに伝える 「スイートグリーン」の躍進

20代の若者が立ち上げ、7年間で29店舗にまで急成長したサラダ店がある。サラダを通じて、新しいライフスタイルを提案する「スイートグリーン」の魅力とは?

創始者の3人、左からナタニエル、ジョナサン、ニコラス。ニコラスの両親はN.Y.の有名フランス料理店の元オーナー。まだ全員が20代の若さで、『フォーブス』誌の「世界を変える30歳以下の30人」にも選ばれた。

N.Y.のマンハッタンにあるヒップな「ノマド・ホテル」。昼どきになると、1階の店舗に続々と人々が詰めかける。彼らのお目当てはサラダ。行列のできるサラダ店「スイートグリーン」が今、アメリカの食事情を変えようとしている。
 
手軽で健康的に食事したい。
そんな願いから出発
 
「スイートグリーン」が生まれたのは2007年。まだ全員が20代である創業者、ニコラス・ジャメット、ジョナサン・ニーマン、ナタニエル・ルーの3人がワシントンD.C.のジョージタウン大学院に在学中のときのことだ。「大学にいた頃、まわりにはヘルシーな食事のできる選択肢が少なかった。だから、健康的な食事を簡単に提供できる店を出したかったんだ」と、ナタニエルが起業の動機を語る。
 
出発点は、オーガニックで健康的な食生活を手軽に、リーズナブルな料金で、なおかつクールに提供すること。地元のファーマーズマーケットで生産者と知り合い、地元の農家と取引を始め、卒業から3カ月後に、大学のあるジョージタウンに16坪の小さな店を開いた。エコでサステイナブルであることをポリシーとして掲げ、テーブルや椅子は廃材を再生利用し、照明はLEDを使った。当初はサラダとヨーグルトの店として出発し、自分たちでメニューを開発した。店はたちまちカルトな人気を集め、7年の間にワシントンD.C.からバージニア、N.Y.と店舗を増やして、現在6州にわたって29軒の店舗を展開する。

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photo:Michika Mochizuki text:Eri Kurobe

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