中華風チキンサラダ
1991年
カリフォルニアxアジアのフュージョン料理は、「この年1番の新グルメトレンドだった」と、雑誌『TIME(タイム)』の1991年ベスト版に書かれている。有名シェフ、ウルフギャング・パックが先陣をきり、彼の「シノワチキンサラダ」は、この料理スタイルのシンボルになった。彼の広報担当によると、「ウルフギャングは、1983年にサンタモニカに『Chinois on Main(シノワ・オン・メイン)』をオープンし、彼のおかげで80年代初めにサラダブームが到来。当時、この中華風チキンサラダは彼流のアメリカのコンフォートフード(心なごむ家庭の味)になり、酸味、香味、食感が合わさって五感をなだめてくれた」という。その後、この料理は多くのサラダチェーン店の定番メニューとなり、パックは持ち前の洞察力で成功を収めた。(彼は商売上手で、同じく90年代に流行したグルメピザのパイオニアでもあった)
original text : Helin Jung transtlation : Anri Tsushima photo : Getty Images