香りの似たもの同士がルール。甲州ぶどうを使った、すっきり系の白ワインを!
柚子やみょうがなどの和のハーブや薬味に合うワインって?
「やさしい香りと味わいの日本ワインは、“エレガントで控えめ、そして旨味のあるワイン”というトレンドにぴったりはまります。なかでも和食とのペアリングに欠かせないのが“甲州ぶどう”を使った白ワインです」と、話してくれたのは、ソムリエの冨永純子さん。今や、ロンドンやパリ、NYでも「Koshu」と呼ばれて注目を集め、人気上昇中だという甲州ワインは、さわやかな香りとすっきりとした味わいが特徴だ。だからこそ、柚子やみょうがといった和のハーブや薬味を効かせた料理とは相性抜群なのだそう。
「たとえばフランスでも大流行中という食材、柚子が効いた前菜はいかがでしょうか。柑橘系の香りが、同じくさわやかな香りのワインと美しくマッチして、春らしい気分を満喫できるはずです」。和のハーブの個性豊かな香りと味わいを引き立てながら、さらりと口の中をととのえてくれる“さっぱり系白ワイン”は、食欲もほどよく刺激してくれるので、食事のスタートにふさわしいワインと言える。しっかりと冷やして、香りを存分に楽しめるようなグラスで味わってみて。
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冨永 純子
Junko Tominaga/ソムリエ・ワインエデュケーター。世界のワインとチーズに魅せられ学び始める。「いつも食卓にワインとチーズ」をモットーにわかりやすいセミナー、コラムを展開中。Jプレゼンスアカデミー WSET®ワイン教室で認定講師を長年担当するほか、(NPO法人)チーズプロフェッショナル協会理事を務める。シュバリエ ドゥ タスト フロマージュ(フランスチーズ鑑評騎士)、JSA認定シニアソムリエ。
photo : Yukako Hiramatsu styling : Maya Imano cooking : Yuko Watanabe cooperation : Junko Tominaga text : Tomomi Seki