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それぞれのドレススタイル
大きく膨らんだパフスリーブに華やかに揺れるラッフル……ダイアナ妃の豪華なドレスは、1980年当時の結婚式への夢を詰め込んだ最高の一着といえるだろう。『グッド ハウスキーピング』誌によると、ドレスに使用された生地はイギリスのシルク工場で製作されたものだそう。アンティークのレース、10,000個の真珠が贅沢にあしらわれ、トレーンの長さは何と約8m! 式場に向かう途中の馬車のなかで、父親のスペンサー伯爵は小さくなっていた、という逸話も。
まるで巨大なカップケーキ(!)を思わせるダイアナ妃のドレスに対して、キャサリン妃が選んだのはレース、サテン、チュールが際立つデザイン。クラシカルで落ち着いたドレススタイルは、モナコ公妃、グレース・ケリーを彷彿させるようだ、という声もあがった。繊細なレースが目を引くドレスは、深いVネックにレースのフルスリーブ、ウエストラインを強調する軽いパッドから、流れるように約3mのトレーンへと繋がる。キャサリン妃の妹、ピッパがブライズメイドを務めたことも話題に。
一方、メーガン妃はこれまでのロイヤルウェディングスタイルを踏襲しつつも、自分の個性を際立たせるドレスをチョイス。クリーンかつスタイリッシュでシックな白いドレスは「ジバンシィ」のもの。このカッティングがオードリー・ヘップバーンを思い起こさせるなら、それはヘップバーンのいちばんのお気に入りであり、生涯にわたって交流を続けたデザイナーがユベール・ド・ジバンシィ氏だったから。
photo:GETTY IMAGES