エディターズPICK
2016/01/08(金)

ジーンズは「洗わないほうがいい」!? 「リーバイス®」の“ヒストリアン”が紐解く7つのデニムの真実

「リーバイス®」の歴史を管理する、“ヒストリアン”と呼ばれる職業はご存知? 女性の自立と共に進化してきたブランドの歴史から、驚きのデニムケア方法まで、ヒストリアンのトレイシー・パネック氏に訊く、ジーンズにまつわる7つの真実をご紹介。

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ジーンズを穿き、デュード・ランチでロデオライドを楽しむ女性。

Q. 女性用の「リーバイス®」を語る上で欠かせない“キージーンズ”を教えてください

A. 「牧場労働者やカウボーイ、炭鉱夫など、肉体労働をする男たちのワークパンツとして、1873年に初めてのブルージーンズが『リーバイス®』から誕生しました。デニムの生地をリベットで合わせてパンツの耐久性を高めるというのは、当時のイノベーションです。女性用ジーンズが無かったころ、101歳になる私の夫の祖母は、乗馬用パンツとして兄弟のブルージーンズを借りていたそうです。
 
1934年になると、女性用のブルージーンズ“レディ リーバイス®”が発売されました。メンズの“501®”によく似たデザインですが、少しスリムでハイウエスト、また若干軽量化されています。ロットナンバーは“701”ですね。同じ頃、'30~'40年代にデュード・ランチと呼ばれる現象が起きていました。これはアメリカの東海岸やヨーロッパに暮らす富裕層がアメリカ西部に旅行して、生活から服装まで、カウボーイスタイルを体験するというものです。『ヴォーグ』誌のデュード・ランチ特集で“レディ リーバイス®”が紹介されたことで、ファッションアイテムとしても広く知られるようになりました。

アイコン的な存在として、ハリウッド女優、マリリン・モンローのデニムスタイルも欠かせない。「'61年の映画『荒馬と女』の劇中で『リーバイス®』のジーンズを穿いているマリリンの姿は、スタイリッシュでいてセクシーで、ジーンズの新たな面を見せてくれました。今も昔も、女性たちの憧れの存在です」(トレイシー)

'60年代には初めてのスキニージーンズとなる“ランチパンツ”、'70年代にはベルボトム型の“ミス リーバイス”、'80年代には女性用の“501®”、そして'00年代には、デスティニーズ・チャイルドも履いていた“スーパーローズ”が登場しています。このあたりも、各時代を象徴するジーンズですね。そして2015年の新しいジーンズ“700”も欠かせません。私たちはこのシリーズを、“究極のジーンズ”と呼んでいます」

Photo : KAORI UMEZAWA(p1,5)、AFLO(p2)、GETTY IMAGES(p2,7)

  • 問い合わせ先/リーバイ・ストラウス ジャパン 消費者サービス 0120-099-501
    http://www.levi.jp/

  • トレイシー・パネック(Tracey Panek)

    「リーバイス®」専属のヒストリアン。今回が初来日。AirTouch Communications社、AAA社の企業歴史管理の職を経て、2014年6月から同社に所属。ティーンエイジャー当時に最も穿いていたのは、女性用の“501®”。ご主人と初めて出会った際に、ふたり揃って“501®”を穿いていたというエピソードも話してくれた。

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