「いくら素敵なジュエリーが目の前にあってもそれが好みに合わなければつけなくなってしまうもの。自分にとってベストなジュエリーと巡り合うためには、正しいショッピング術を身に付けておきたいところです。
といっても難しいことはなくて、買うときには普段の格好でお店に行く。それだけなんです。つまり、365日中300日を過ごす“いつもの格好”に似合うかどうかを見定めるというのがポイント。
 
ジュエリーショップ＝敷居が高いという理由でいつもより気合いをいれておめかししがち。でもジュエリーは、特別な日ではなくいつもの自分をワンランク素敵にさせてくれるもの。それひとつを身につけて、ハッピーになったり、女性らしくなったり、一歩綺麗になったり。だから、日常的につけるペンダントを買うのに、いつもは着ないブラウスを着て行ったって仕方がない。デニムに合わせたいならデニムで行くし、重ねづけしたいなら重ねたいジュエリーをつけて行って、お店で実践してみる。せっかく買ったのにワードローブと相性が悪いということがないように、お店に行くときはなるべくクローゼットのなかでも登場回数が多いコーディネートを選ぶようにして。ショップのプロも、本気で選ぶ気があるお客さんを服装で判断することはありません。普段着で行って、どんどん試着するのが似合うジュエリーを手に入れる近道です。
 
また、ダイヤモンドがどんな輝きをして、自分にフィットするのはどんなものなのか？ ジュエリーを見る目は若いうちから身につけておきたい。それは、宝石店に足を運んでこそ磨かれる感性なんです。すぐには買えなくても、実際にお店に行ったときに100～200万円のものも見て、知っておく。それにはデパートの宝飾品フロアなどを一日に何件も連続で見ておくこと。そうすると、やがてダイヤモンドの輝きの微差に気が付くようになってくる。目を肥やしておけば自分の好みも、良し悪しもわかってきて、ここいちばんというときに正しい買い物ができるんです」