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「スズキ タカユキ」デザイナー

スズキタカユキ

東京を代表するデザイナー、スズキタカユキ氏。フェミニンなドレスに定評があり、ウエディングのオーダーメイドなど新境地も開く彼に、官能の扉を開くドレスについてask!

 

―スズキさんのデザインはすごくフェミニンなんだけれども、どこかしらにちょっとセクシーな部分がある。女性のセクシーなスタイルとはいったいどういうスタイルだとセクシーになるのでしょうか? その官能性みたいなものをどうやって出せると思いますか?

スズキ:多分、抜きの作業…引き算。すごく飾り立てて飾り立てて何かを構築したものっていうのは、実はセクシーさとか色気があまりないような気がします。これは僕の考え方なのですが、女性の方って、例えばどんなにこうバリバリ男っぽく働いていらっしゃる方とか、普段はデニムしか履かないみたいな方でも、本来持っている、実はすごいセクシーさとか、女性らしさがある。それをどう引き出すかっていうことだけだと思うんです。そうすると、飾り立てるよりも、いかに引き算して、元々持っているものをフって出せるかどうかっていうところが、男から見るとグっとくるなあ、みたいなポイントだと思うんですよね。

 

―それを具体的なスタイルに置き換えると、どういう風になりますか。

スズキ:スタイル…んーやっぱり、洋服を作るときにすごく考えるんですけど…服を作るっていうことは、服を着てない部分をどう見せるかっていうところをデザインするっていうことだと思うんですよ。だから、例えば肌があいている。では開いてる部分をどうやって見せてあげるかっていうことがすごくセクシーにとっては重要だと思います。出せばいいわけではなくて、どう見せるか。もう一つは、動きに対してどう反応するか。これは僕も特にこだわっていることです。止まっているときよりも、ちょっと動いたときにちょっとふわっと見えるとか、ちょっとこうひらっと肌が見えるとか、なんかそういう瞬間ってすごいかっこよくて印象的。
 
できるだけ柔らかくふわっと、ドレスとかコーディネートをしつつ、1、2か所だけだけちょっと締めるポイントを作ってあげるのも手です。例えばアクセサリーだとか、ヘアメイクだとか、もしくはドレスの形でもいいんですけど、一か所だけシャープで強いポイントを作ってあげる。例えばドレスはすごい柔らかいんだけど、アクセサリーがちょっとアバンギャルドなアクセサリーだったりとか、もしくはすごい柔らかいんだけど、ちょっとこういう石とか金属とかできゅっと締めるとか、例えばアイラインだけちょっと強くするとか。リラックスしてふわっとしてすごく柔らかいけど、シャープな部分をバキっと作るといいのではと思います。

  • スズキタカユキ
    東京造形大学在学中に、友人と展示会を開催したことをきっかけに映画、ダンス、そしてMISIA、Mr.Children、中島美嘉などのミュージシャンの衣裳を手掛けるようになる。2002秋冬シーズンよりブランド「スズキタカユキ(suzuki takayuki)」を立ち上げる。当初1点もののブランドとして始めた経験を生かし、「クリオマリアージュ」とともにウエディングドレスラインを発表している。
     
    そんなスズキ氏が選んだ“官能的”スタイルは、自身の2013秋冬コレクションからピックアップしたこのルック。「柔らかーく柔らかーく作っておいて1か所絶対締めるポイントを作るっていうのは、やっぱりセクシーに見せるポイントだと思うんですよね」
     

「男性クリエーターの考える“官能スタイル”」トップへ

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