ファッション・チーフTOMOKO
BEST 1「アレキサンダー ワン」
「バレンシアガ」クリエイティブ・ディレクター就任で注目が集まった「アレキサンダー ワン」。就任後「バレンシアガ」からリリースされたバッグが意外とフェミニン路線だったので、今回のワン自身のコレクションがどうなるか興味津々でした。結果、極私的な印象で“パリのアメリカ人”という見出しをつけたくなるルックが多々! これまではエッジィで黒or白といったコントラストの強いアイテム作りが得意だったワンが、1stルックからグレーを前面に出し、柔らかなニットやファーを使ったアイテムがずらり。パリメゾンのディレクターになったことが影響していると思わせる変化に、私はズキュンときました。中でも、全身グレーのこのルックは、彼らしいフューチャリスティックな素材使いのニットと、膝丈のフォルムスカートという新しいバランスに注目。バッグも気になりますが、毛糸のサンダルは絶対ほしいアイテムです!
BEST 2「スリーワン フィリップ リム」
ブームのグランジを取り入れたコレクションが大好評の今回の「スリーワン フィリップ リム」。彼にしては珍しいビッグイヤリングを始め、シャツ×レザーのトップスやベージュのビッグサイズのチェスターコート、ラメ素材のニットなどなど欲しいアイテム満載の中、まず現物を試してみたいのが、ほぼ全てのルックに登場したレザーのニーハイレッグカバー。注目モデルのユミ・ランバートがはきこなしたこちらのカカオ色がリムらしい色気があって素敵!とひと目惚れ。艶レザーの上にバイカラーのファーコートを羽織るスタイリングもため息もの。
BEST 3「プロエンザ スクーラー」
どこか抜け感があるフォルムや色使いでリラックスモードなスタイルが気になる中、これ真似したい!と思ったのが「プロエンザ スクーラー」のこのルック。ちょっと大きめなトップスに、ファースカートという斬新な組み合わせに釘付けです。毛足の長さやカラーリングもキュートなスカートがツボながら、それに無機質なトレーナーを合わせてしまうクールさを今年の秋冬は取り入れたい! クリア素材のポインテッドシューズも見逃せません。
Photo : IMAXTREE