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ファッション・エディターKEIICHI

BEST 1「ジル・サンダー」
ジル・サンダー本人がディレクターに返り咲いてから2シーズン目。「ああ、やっぱりジル・サンダーってコレだ」と改めて思わせるコレクション。ミニマルでシックで、でもひと目見ただけで、それが“高級”だとわかるもの。ジル好きにはたまりません。なかでも、このコートは格別。静謐さのなかから漏れ出るエロスというかセンシュアルというか……。静かなるエロス、まさに耽美ともいうべきルックが多い気がするミラノコレクション。谷崎潤一郎を読み返したくなりました。
 
BEST 2「ボッテガ・ヴェネタ」
これもまた自分の中で“耽美ルック”と呼ばせていただいている(あえて敬語!)コートスタイル。さらっとお目見えする御御足に、40's風ヘアスタイルに真紅のリップ。ヴェロニカ・レイクですかっ。「ジル・サンダー」とはまた違う、しなやかなウールを選んでいて、女スパイのようなそんな潔くて強いエロスを感じます。
 
BEST 3「ヌメロ ヴェントゥーノ」
これは何でできているんだろうと探りたくなるくらいスムース(に見える)素材。こちらはヌードカラーでナチュラルなムード。でもやっぱりシンプルさから醸し出される耽美な雰囲気が。何がそうさせているのかと注目すると、襟元から真っ赤なビジューがお目見えしているのです! シャツのカラーがこんなにも効果的に全体の雰囲気を引き締めている、ワザありなコーディネートに一票入れたいと思います。

「【ミラノ編】エディターの極私的ランキング2013-14FW」トップへ

Photo : IMAXTREE

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