エディターズPICK
2016/02/26(金)

あなたも意識すべき"agender(エイジェンダー)" が世界を動かす

ランウェイに登場した刈上げヘアのモデルが話題をさらった2016SSシーズン。彼女たちが象徴するのは、"agender(エイジェンダー)"という男女の性差にとらわれず「個」を尊重する新しい価値観だ。ファッション界にも波及するその潮流を、「ユナイテッドアローズ」上級顧問の栗野宏文さん、「NARS」インターナショナル リード メーキャップスタイリストの伊藤貞文さんとともに紐解く。

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栗野氏が象徴的だったと語る「ランバン」(左)と「サンローラン」(右)。「ランバン」はマスキュリンなルックにベビーショートという、メンズと見まごうスタイルに反して、モデル自身の女性らしさやエレガンスを引き立たせた。 photo : Imaxtree

2016年春夏 ジェンダーレスファッションの秘訣とは?

「女性らしさを前面に押し出さない、というのは2016SSシーズン全体の潮流。なかでもさりげなく"エイジェンダー"の感性を表現していたのが『ランバン』でしょう。刈上げヘアのルース・ベルの魅力を見事に活かしきっていました。端正なスーツスタイルに色香をのせた『ランバン』をはじめ、バイカーズやオーバーサイズのジャケットを羽織った『サンローラン』など、女性らしさに縛られないファッションが目を引く。昨シーズンは『グッチ』がメンズのコレクションに女性モデルを、レディースのコレクションに男性モデルを登場させて話題を呼んだり、大々的にジェンダーレス化が進むファッション界。このトレンドを取り入れたいなら、まずはベーシックな一枚の白シャツ、一足のスニーカーから始めてみるのもいいかもしれない」(栗野さん)

  • 栗野宏文さん

    Hirofumi Kurino/「ユナイテッドアローズ」 上級顧問
    「ユナイテッドアローズ」にてバイイングやブランドディレクションに携わり研鑚を積み、現在は上級顧問・クリエイティブディレクションを担当。ファッションや文化を読み解くジャーナリストとしての一面もあり数々の媒体で取材・寄稿も行う。日本のファッションカルチャーを担うひとりである。
    http://www.united-arrows.co.jp

  • 伊藤 貞文さん

    Sada Ito/NARS インターナショナル リード メーキャップスタイリスト
    2001年ニューヨークから帰国後、NARS日本1号店のカウンターでメーキャップスタイリストのキャリアをスタートさせ、10年NARS インターナショナル リード メーキャップスタイリストに就任。各国のファッションウィークや、「エル」を始めとするモード誌、セレブリティのメイクアップ、広告、TV、MVなどで多方面で活躍。第一線の現場で培ったセンスを生かし、繊細なテクニックと感性で独自の世界観を創り出し続けている。
    http://www.narsjapan.com/

text : Naho Sasaki

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