エディターズPICK 2015/11/26(木)
早耳調査隊が行く!

【vol.3】大統領の消された妹:アメリカのファッション史を築いたケネディ家の女たちの光と影

ジャクリーン・ケネディ・オナシス、その妹のリー・ラジウィル、キャロリン・ベセット・ケネディ。ファッション・アイコンとして現在も影響を与えているケネディ家の女性たち。でもその陰で人知れず存在を葬られた長女がいた……。華麗なる一族に隠された悲劇の長女、ローズマリーの人生が最新の資料に基づき1冊の本「ROSEMARY The Hidden Kennedy Daughter」として出版されたばかりの今、ケネディ家の女性たちのパワーを振りかえれば、その分だけ強かった影の部分も見えてくるはず。第3回となる本日は33歳の若さで亡くなった悲劇のヒロイン、キャロリンをフィーチャー。

キャロリン・ベセット=ケネディ(Carolyn Bessette Kennedy)

【大統領の息子の妻】キャロリン・ベセット=ケネディ:90年代を彩った悲劇のシンデレラ

ショップ店員からファッション界を上り詰めついにはセレブになったキャロリン・ベセット=ケネディは1966年、ニューヨーク州南部の中産階級の家庭に生まれた。姉に双子のローレンとリサがいる。幼いころに両親が離婚。母親が教師を務める公立学校に通っていた。当初は公立のグリニッジ高校に入学するも、勉学への努力が足りないと両親の反対に会い、ニューヨークのセント・メアリー高校に進学する。その容姿は、同校で“最も美しい人物”と評されたこともあるほど。
 
1983年に高校を卒業すると、ブラウン大学に進学し、教育学を専攻する。その間、一時モデルの道を志すがぱっとせず、卒業後は「カルバン・クライン」に職を得る。ボストンのショッピングモール内の店舗の店員からキャリアをスタートさせたが、美しい容姿と洗練された物腰が上司の目に留まり、ニューヨークの旗艦店のパブリシストに昇進する。アネット・ベニングやダイアン・ソーヤーなどの上顧客を持ち、次第にカルバン・クライン本人、そして当時の妻でフォトグラファーのケリー・クラインの目にもとまるようになる。

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Photo:GETTY IMAGES Text:Ryoko Tsukada

  • (参考文献)
    ローレンス・リーマー「ケネディ家の女たち」
    Edward Klien 「Just Jackie : Her Private Years」 
    ネリー・ブライ「ケネディ家の悪夢 セックスとスキャンダルにまみれた3世代の男たち」 
    クリント・ヒル「ミセス・ケネディ 私だけが知る大統領夫人の素顔」

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