エディターズPICK 2013/12/11(水)
UK SHELF STYLE

『エル・デコ』未掲載カットに学ぶ英国流スタイリング

英国を特集した『エル・デコ』最新号(2013年11月7日発売)より、幻の未掲載カットをエル・オンライン上で特別に公開! インテリアスタイリスト茂木雅代さんが考察する“ザ・UKスタイル”から、英国的センスをプチスタディ。

ほどよい飾り気にモードとオーセンティックさを漂わせた、そんなムードの英国流インテリア。こちらはインテリアスタイリストの茂木雅代さんが英国をイメージして構成したシェルフのスタイリングで、『エル・デコ』最新号では未掲載の貴重なワンカットだ。棚に置いたすべてのアイテムはUKブランドから集められたもの。

右から、「マーガレット・ハウエル」がセレクトした「ブランクサムチャイナ」の塗り分けシリーズは、40年代後半~50年代の面影を残したシェイプとカラーが魅力。
ミニチュアモデルメーカー「チゼル アンド マウス」より、20世紀を代表する英国建築家バーバラ・ヘップワースの「ヘップワースギャラリー」をモチーフにした作品。すべてハンドメイド・イン・ブリテン。
英国人のみならず世界中で愛されてきた60年代全盛のミニクーパーのモデルカー。

「古いモノを心から慈しんだり、新しいモノをすんなり受け入れるのが英国の人々かな」と茂木雅代さん。壁付けシェルフと、その上の段に置かれた物たちから伝わるのは、“心地よい懐かしさ”を大切にする彼らの姿勢。それでいて下の段からは、新しいファンクションやデザイン、シニカルな要素も大事に捉えている面がわかる。「英国の人々はデザインに対してとても懐が深い気がします。日常使いのアイテムにこそ、上質で美しいデザインが求められ、愛される国と言えるのかも」(茂木さん)

右から、アンプで名を馳せた「マーシャル」のヘッドフォン。「MAJORスピーカー」は、ロックアーティストを多く輩出する英国ならではの低音重視型。デザインもクラシカルで重厚!
洋書『GREAT BRITISH EDITORIAL』はその名の通りさまざまな出版物の粋を集めた一冊。製本にこだわりを感じられる、かなり見応えありな内容。
隣のパスポートケースはエリザベス女王に宛てたエアメールをモチーフにしたユニークなアイテム。王室をもろともしない、気骨ある(?)デザイナーはトニー・クロスビー。

単に電球を交代するだけではない、英国生まれの「プルーメン」。「通常の省エネ電球を使うのにためらいはあっても、こうした美しいシェイプなら積極的に取り入れちゃうのがブリテン気質かな。コッパーのソケットカバーとケーブルが新鮮、かつなぜか懐かしい気もしますね」(茂木さん)

壁付けシェルフ「ストリング」はスウェーデンのデザインにもかかわらず、コンパクトでシステマチックなところが50~60年代の英国人の生活にジャストフィットした棚といえそう。こんな趣ある棚を手に入れた後は、自分なりのブリットアイテムを少しずつ増やして楽しんでみては?

シェルフ「ストリング ポケット」(W60×D15×H50㎝)棚板3枚セットで¥18,900/センプレ 本店
 
上の段  右から 
「ブランクサムチャイナ」のティーカップ&ソーサー各¥8,190/マーガレット・ハウエル ハウスホールドグッズ(アングローバル) 、 「チゼル アンド マウス」のミニチュアモデル「ヘップワースギャラリー」¥18,900/リビング・モティーフ、石膏モデルカー「ミニクーパー」¥6,300/ル・ガラージュ
 
下の段  右から 
マーシャル ヘッドフォン「MAJOR」¥16,800/ザ・コンランショップ、洋書「GREAT BRITISH EDITORIAL」¥5,901/リビング・モティーフ、パスポートケース エンベロープ¥10,290 /ザ・コンランショップ、「プルーメン ドロップキャップペンダント」各¥6,825 「LOW ENERGY LIGHT BULB」各¥3,570/リビング・モティーフ、赤いペイント「HIP7426N」、青いペイント「HIP 7556A」/共にカラーワークス

photo : TERUAKI KAWAKAMI(bean) styling : MASAYO MOTEGI(pepe+)

  • アングローバル  tel. 03-5467-7864   http://www.margarethowell.jp/
    カラーワークス tel. 03-3864-0820  http://www.colorworks.co.jp/
    ザ・コンランショップ  0120-04-1660  http://www.conran.co.jp/
    センプレ 本店   tel. 03-6407-9081  http://www.sempre.jp/
    リビング・モティーフ  tel. 03-3587-2784  http://www.livingmotif.com/
    ル・ガラージュ tel. 03-3587-2785  http://www.legarage.jp/

    茂木雅代(Masayo Motegi)/インテリアスタイリスト。『エル・デコ』、『エル・ア・ターブル』、『モダンリビング』、『LAB.PAPER(フリーペーパー)』などのインテリアスタイリングから、展示会の会場構成、ショッププランニングまで幅広く手がける。 近況については、「最近まとめて購入した洋書の一冊にTom Dixonの『DIXONARY』が……。日本ではあまり多くのプロダクツが買えないけれど、個人的に再び、静かに、Dixon熱が高まってきてます!」とのこと。http://www.mmotegi.com

  • (C) Disney

    『エル・デコ』 No.129も今すぐCHECK!  

     
    雑誌『エル・デコ』No.129では英国を大特集! 建築家デイヴィッド・アジャイの黒いキューブハウスや、アーティストとして人気絶頂のフェイ・トゥーグッドのエッジィなコーディネイトに、ロンドン郊外での田舎暮らしを愛したソフィ・コンランなど、今のロンドンを代表する才能が作り上げた部屋が続々登場。クラウス・ハーパニエミのイーストエンド行きつけ案内ほか、自らの手で日常を美しくすることに懸ける英国人の情熱が詰まったスペシャルな1冊に。最新の照明など、使えるインテリア情報ももちろん満載! 
     
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