海外インテリアの新潮流?! 話題の“ドアトレート”がインスタグラムで人気沸騰のわけ
ここ日本では、さほどクローズアップされることのない玄関まわり。ニューヨーク・タイムズ紙によると、“ドアトレート(個性的なドアのポートレート)”が、インターネット上で話題を呼んでいる模様。なんでも、ハッシュタグ#doortrait とともにおしゃれで目を引く玄関スナップを投稿する人々のコミュニティが広がりつつあるそう。そのレポート記事とカラフルで美しい玄関のインスタグラムをUS版『エル・デコ』からお届け。ドアを彩る季節の花々にも癒されるはず!
“目は心の窓(=目は口ほどにものをいう)”というけれど、玄関ドアは家のなかに入る際、真っ先に目に入る場所であることは間違いない。そう考えると、ドアの写真がインスタグラムで新しいトレンドを巻き起こしているのも、ごく自然ななりゆきだろう。
インスタグラムのトレンドとしては新しいものの、玄関の写真を話題にするのは何も新しいことではない。17世紀にはオランダのアーティストたちが、家や路上の様子を表現しようと、ドアや窓にペインティングを施すのに夢中になっていた。もっと最近では、70年代のフォトグラファー、ロイ・コーマーがニューヨークのマンハッタンで3,000点以上ものドアの写真を撮影しており、ニューヨーク公立図書館でも展覧会が開催されていた。
すべてのものはアートとして表現されうるとはいえ、なぜ今ドアなのだろう? みんながドアの虜になる理由はいたってシンプルだ。ドアは美しく、それに好奇心を掻き立てる。ニューヨークのインターナショナル・フォトグラフィー・センターのエキシビション&コレクションディレクターのエリン・バーネットは「ドアは覗き見趣味を刺激するのです。”ドアや窓の向こうには、一体何があるのだろう?”というふうにね」と話した。
また、“ドアトレート”フォトグラファーのアブドゥラ・アリヤーミ氏は、「建築におけるドアや窓は、人の“目”に相当するのです。目を見ればその人のことがある程度分かるし、コミュニケーションも取りやすい。ドアは単に防犯的な目的で存在するのではなく、文化的なシンボルでもあるのです」と語っている。
最近では、ほぼドアの写真に特化したインスタグラムのアカウントCold Knees、Doors of Italy、Arina in London Land、Doors Everywhereなどもある。
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Translation & Text : Yo Douglas Photo : Getty Images