デザインデュオが手がけた、気になる展示はこの2つ!
ここでは「ロンドンデザインウィーク2013」のうち、デザインデュオによる印象的だった展示、「フリッツ・ハンセン」と「カンペール・ウォークス」にフォーカス。
「フリッツ・ハンセン」(Firtz Hansen)
余った素材を用いてストラクチャーを考案する、実験的プロジェクト
アルネ・ヤコブセンの家具などを扱うデンマークの老舗「フリッツ・ハンセン」。同ブランドのロンドンショールームでは今回、家具製造の際に発生する木やレザーの余剰分に着目。チャン・タイソンによる「#OFFCUT」と題したインスタレーション展示が店内にて開催された。
家具作りの際に余った薄い突板を接着して合板にしたのちに、各パーツに切断。レザーはパーツごとにレーザーカットしたのち、木箱に収納して搬入。ショールーム内にて組み立てられた。展示終了後は解体し、別の場所にて再度組み立てることもできるという。
ロンドン大学バートレット建築学校で教鞭を取るニック・タイソンとミン・チャンの二人。今作は「フリッツ・ハンセン」の工場を学生と訪問したことに端を発する大学との共同プロジェクトになる。素材と制作のプロセス自体を見直した実験的な作品だ。
フリッツ・ハンセン
http://www.fritzhansen.com/
photo : MIKI YAMANOUCHI text : MEGUMI YAMASHITA