ニュース 2013/7/16(火)
日本放映激しく希望! ゴールデングローブ賞W受賞

驚異の“B.S.”女子ドラマ「GIRLS」を徹底解剖!!

2012年4月、「セックス・アンド・ザ・シティ(以下SATC)」を生み出したTV局「HBO」から、新たなガールズドラマ、その名も 「GIRLS」が誕生した。現在27歳の新人女性クリエイター、レナ・ダナムが監督・脚本・主演を務めるこの作品は、「SATC」「ゴシップガール」同様NYの女子グループを舞台にしながらも、醜いまでのリアルな生態をセンセーショナルに描き、瞬く間に全米中の話題に。これまでのガールズドラマの、“おしゃれで可愛くて、でもちょっと辛口な部分もあって……”というお決まりのヒット路線とは一線を画す、次世代ドラマ「GIRLS」の魅力を「エル・オンライン」が勝手に&一足お先に徹底解剖!

PHOTO : AFLO

「GIRLS」に夢中! エディターK&アシスタントSの勝手に“ガールズトーク”
 
「GIRLS」大好きっコ (表現古っ!)アシスタントSが「GIRLS」を愛するあまり突っ走り気味の情熱を企画会議でほとばしらせたことから始まったこの企画。同じくガールズドラマフリークであるエディターKと“ガールズトーク”を繰り広げたものの、解釈を巡っていつの間にか説教タイムに突入!
 
K:Sは「GIRLS」の何が好きなの?
 
S:「GIRLS」って本当にいい台詞でいっぱいなんですよ! 特に「私はいつも私と一緒に出かけてくれて、私のことを世界で1番素敵だと思ってくれて、私とだけセックスしてくれる人が欲しいの。こんなこと言うなんて、ブランチに行きたがる女子みたいでバカみたい。」っていう台詞。「ブランチに行きたがる」ようなつまらない女子なんて「バカみたい」と思っているけど、そういう女の子の方が愛されることもハンナは知ってる。だから、悔しい。その気持ち分かるわー! みたいな。
 
K:「痛いけど、結局女の子っていいよね!」みたいな、ありきたりな逃げがない。ホントにリアルだよね。
 
S:クレア・デインズも「隠し事のない、正直なドラマだ」って言ってました。
 
K:見た目は良くないけれど、その分内面は美しくて……とかウソじゃん! って現実見せつけられて、正論から突っぱねられたような気がする。
 
S:「ああ、痛い! 痛いけどわかる!」って、胸がキュンとなるんですよね。
 
K:ハンナ役のレナはよく脱ぐけど、もうその裸体のB.S.度ったらないよね。普通、女優として画面に出るならギリギリB.S.に見える程度に体型をキープす る(ex.『モンスター』のC・セロン)じゃない? でも、真剣に思わずドン引くくらいの体型。だからこそ、ハンナがいろいろなことに卑屈になって、どうしようもない行動に出るのも納得できる。外見がB.S.だからこそ内面もB.S.にならざるを得なくなる恐怖。
 
S:え? でも、レナってすごくカワイくないですか?
 
K:え? それ本気で言ってる?(汗) それは、小動物を見るときに言うような「カワイイ」でしょ? 本当にカワイイ女子に言う「カワイイ」と違う種類の。
 
S:そんなことないですよ~! 見ているうちにだんだんカワイく見えてくるっていうか……。 レナ・ダナムって今いちばん可愛い女優だと思うんですけど……。
 
K:Sみたいな美人によるそういう偽善的哀れみって、一番傷つくよ。何のためにB.S.全開にして、明らかに太っている体晒して全裸で体当たり演技してると思ってるの?  B.S.は美人と違って、頑張って底辺で必死に生きてるんだって伝えるためでしょうがっ。カワイイっておためごかしに言ってもらうためじゃないのよっ (思い余ってキャラ変更)。
 
S:でも、レナに憧れますもん、私(涙目)。カッコイイじゃないですか。
 
K:目を覚ましなさい! ピシィっ(頬を叩く音)。イデっ。ちょっと、憤慨しすぎて自分の頬ビンタしちゃったじゃないっ! あのねぇ、アンタ、それレナが聞いたら落ち込むよ、きっと。B.S.女子は自分がB.S.ってことわかってるから、カッコイイ自己演出方法をいろいろ考えなくちゃいけないの。美人は自然にみんなからちやほやされるし助けてももらえるけど、B.S.は努力しないと褒めてもらえないし助けてももらえないから、結果として美人より愛嬌があったり、カワイく見えたり、素敵に見えたりするだけ。まあ、美人は美人で中身を評価されないという不幸があるけれど、B.S.の“カワイイ”は努力の結果なんだよ~。それを真顔で「カワイイ」って言うのはどうなのよ。美人にはいらないB.S.のイメージ戦略の苦労の結晶がこのドラマでもあるし、彼女の女優としての成功になっているんだと思うけど!
 
S:じゃあ私、B.S.専ってことですか?
 
K:もうっ、アンタみたいに面と向かって「ブスッ」って言われたことのないような人に、“愛すべきキャラクター”扱いされるB.S.の悲しみはわからない……。
 
S:いや、言われたことある人のほうが珍しいと思いますけど……。
 
K: 屁理屈言わない!(逆ギレ) B.S.女子は自分がどうやら世間様から「美しくない」と思われているらしいということを自覚したその日から、見た目じゃない部分で自分を輝かせる方法を探るべく日々努力しているの! B.S.の苦労や痛みや苦しみや努力を知らずして、このドラマの本当の美味しさはわからないよっ。東村アキコ先生や、西炯子先生を読んでB.S.の心境を勉強して、最初っからもう一度見直しなさいっ!

6 / 6
1 2 3 4 5 6
  • *1 B.S.=ズバリBUSUの略。外見、内面問わず「美しくないこと」「みっともないこと」を示す、エル・オンライン用語。
    *2 S.J.=処女の略。男性経験がないこと。ヴァージンであること。またはそのような精神を示すエル・オンライン造語。

MORE TOPICS

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へニュース一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト