「私を急かせるなんて愛のない証拠ですわ」
「私を急かせるなんて愛のない証拠ですわ」/『エリザベス』
相思相愛であるのに自分や相手の置かれている立場ゆえその愛が叶わない──それほど切ないことはない。16世紀のイングランド。弱冠25歳で女王に即位したエリザベス(ケイト・ブランシェット)にも愛しい恋人ダトリー(ジョセフ・ファインズ)がいた。恋人を選べば女王としての責務が果たせない、国のために結婚すれば彼とは結ばれない、そんな苦渋の選択を強いられるエリザベスの心境は想像がつかないほど切なくて。エリザベスほどではないにしても、仕事と恋愛に悩む現代女性、特に仕事に一生懸命な女性なら仕事と恋愛の間で揺れ動くエリザベスのやるせなさにきっと共感。
女子的シネマ名言は「私を急かせるなんて愛のない証拠ですわ」。結婚(同盟)を迫るフランスの問いに対してのエリザベスの返答。愛を得るには待つことも必要であるという深い一言、と同時に愛を確かめるためにも使える一言。
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『エリザベス』(Elizabeth)
1998年
ブルーレイ¥1,980 DVD ¥1,500 発売中
監督/シェカール・カプール
出演/ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、ジョセフ・ファインズ
発売元/ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
問い合わせ先/
ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントお客様センター
tel. 03-3513-4417(月~金 10:00~13:00、14:00~17:00)
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text : Rie Shintani