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「外で仕事することが多いので、家の中は薄暗いほうが落ち着くんです」とウッド調の自宅書斎を見せてくれた安藤さん。クローゼットも見せてもらうと、30アイテムというだけありコレですべて。お気に入りのブランドは「ミュベール」なのだとか。「偶然ですが、エル・ショップで服は複数購入しています。時間がないというのもあるんですが、お店でないものも見つかったりするのでチェックしていますよ」。

Photo : Kaoru Aoki

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●仕事と肩書き

「何をしている人?」 いくつものジャンルをクロスする形で、様々なモノ・コトの発信を続ける安藤さんに、そんな疑問を持つ人は多いのではないかと思い、尋ねてみると……。
 
「肩書きを決めることってそもそも必要なんでしょうか? 私は会社経営者ではありますが、まるでカメレオンのように様々な肩書きを用いています。例えば、企業さんと契約して“PRディレクター”と名乗ることもありますし、アイドルの審査をしている時は"選考委員”になります。雑誌に連載している時は“コラムニスト”になれば、秋から就任を予定している多摩大学での仕事では“非常勤講師”となる。肩書きはそのときどきによって変わります。
 
例えば、私が“経済評論家”と名乗ったとします。すると、『経済評論家』のキーワードで(ネットの)検索には引っかかるかもしれない。でも、検索キーワードでひっかかったからと仕事を依頼するわけではないじゃないですか。肝心なのは、自分が『何を考え、どういう人物なのか』をわかってもらえるようにすること。それは自分から、ツイッターなどのSNSでもいい、ブログでもいい、直接こうして話すのでもいい、常に発信していれば伝わる。
 
私は、発信することを仕事にしていますが、自分のキーワードとして『1.ノマド、2.セルフブランディング、3.フリーランス、4.ソーシャルメディア』を掲げています。それを軸に言葉で伝え続けていたら『どうやら安藤さんという人は新しいライフワークスタイルを確立させている人らしい』と知られるようになりました。面白い人と思ってもらえた。そうして、自分のツイッターの中で『こんなことをやってみたい』とアイデアをつぶやいていると、そのアイデアをもとに仕事を任されたり、面白いと思ってくれた人のプロジェクトに入れてもらえたりする。

これからの時代は、ひとつの組織、ひとつの仕事、ひとつの肩書きにとらわれずに柔軟な働き方をした方がいい。ひとつのものにしがみつかないことは、先行き不透明な時代においてはリスクヘッジになるし、何よりも色々な可能性を試せて楽しいからです」 

 
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Photo : Kaoru Aoki

  • 安藤美冬(あんどう・みふゆ)
     
    株式会社スプリー代表。1980年生まれ、東京育ち。慶応義塾大学卒業後、(株)集英社を経て現職。ソーシャルメディアでの発信を駆使し、肩書や専門領域にとらわれずに多種多様な仕事を手がける独自のノマドワーク&ライフスタイル実践者。『自分をつくる学校』学長、スマホ向け放送局『NOTTV』の「テレビをほめるYESTV」レギュラーMC、講談社『ミスiD(アイドル)2014』選考委員、雑誌『DRESS』の女の内閣 働き方担当相などを務めるほか、商品企画、連載執筆、コメンテーター、講演、広告出演など幅広く活動中。TBS系列『情熱大陸』、NHK Eテレ『ニッポンのジレンマ』、フジテレビ『Mr.サンデー』などメディア出演多数。著書に『冒険に出よう』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。

    公式ホームページ:http://andomifuyu.com/

    Twitter:         https://twitter.com/andomifuyu

  • 「冒険に出よう」

    未熟でも未完成でも“今の自分”で突き進む。 U25 Survival Manual Series
    安藤美冬著 ディスカヴァー・トゥエンティワン刊

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