インタビュー 2013/4/10(水)
映画『君と歩く世界』で4度目の来日!

マリオン・コティヤールの語る“肉体”と“官能”と“セックス”と“ファッション”

本人いわく「(プライベートも含め)4度目の来日」を果たしたマリオン・コティヤール。彼女が久々にフランス映画にカムバックした『君と歩く世界』は本国セザール賞を始め、各国の賞にノミネートされた名作。不幸な事故で両脚を失った女性の再生物語であるはずが、なぜか最後には“障がい”が見えなくなってくるのは、この作品が“官能映画”だから。身体性と官能。その見事なマッチングに貢献したのは、やはりマリオンの計算しつくされた演技のおかげ。そんな彼女が、女優としての哲学、ファッションについて美しくかつインテリジェンスで満ちた言葉で告白してくれた。

  • 『君と歩く世界 RUST AND BONE』(De rouille et d'os)
     
    不幸な事故で両脚を失った女性の再生物語……という大方の予測を大きく裏切り、見事なまでの“肉体”と“官能性”を表現した、新しいラブストーリー。この難解な作品に挑戦したのはオスカーを獲得したマリオン・コティヤールと、これまで「荒々しい男の世界」を得意としてきた名匠ジャック・オディアール。両脚を失う女性が発見する、「失われる以前になくしていたもの」……。かつての“障がい者もの”というジャンルとは一線を隠す進化した名作が、次々に生み出される最近の映画界でも、これは出色の出来と評されるだけあり、2012年カンヌ映画祭ではパルムドールに、今年は第70回ゴールデン・グローブとBAFTAで外国語映画賞、そして主演女優賞にWノミネート! 久々に本国映画に復帰したマリオン本来の女優力と、セザール賞新人賞を受賞したベルギー人俳優、マティアス・スーナーツの勇姿は見逃すと損をしそう。
     
    《STORY》
    南仏アンティーブの観光名所マリンランドのシャチ調教師ステファニーを突然襲った事故は、彼女の人生を一変させる。仕事中もっとも悲劇的な形で両脚を失い、失意のどん底に沈んだ彼女の心を開くのは、他者への愛が表現できないシングル・ファーザー、アリ。
    人々のように哀れみの目を向けず、このうえなく単刀直入に自分に接してくる不器用さにステファニーは、精神と肉体を開き、再び歩き出すが……。
     
     
    監督・脚本/ジャック・オディアール
    出演/マリオン・コティヤール 『エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜』『ミッドナイト・イン・パリ』『ダークナイト ライジング』、マティアス・スーナーツ
    原作/君と歩く世界」(集英社文庫)
    配給/ブロードメディア・スタジオ
    公式サイト/http://www.kimito-aruku-sekai.com/main.html
    協力/ユニフランス
    R-15
    劇中歌/ボン・イヴェール 「The Wolves (Act I and II)」/「Wash」第54回グラミー賞最優秀新人賞受賞
     
    新宿ピカデリーほか全国公開中!
     
    (C)Why Not Productions - Page 114 - France 2 Cinéma - Les Films du Fleuve – Lunanime www.kimito-aruku-sekai.com

Photo : Yasuhide Joju

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