国立情報学研究所 社会共有知研究センター 新井紀子所長「AI時代を生き抜く未来のスキルは?」
『AIは東大に入れるか? 』に挑戦した新井教授が語る、未来を生き抜くスキルについてのセッション。「AIはKYです。それなのに人間の価値を評価させて良いのでしょうか」と疑問視。「統計に基づくAIは現在のバイアスを増幅する」と伝え、「女性型の受付嬢AIなんてポリティカリィコレクトからして(海外では)開発しないんですよ……そんなことやっている日本のAIは終わりだなと思います」と話し、「日本でどういう化粧方法が一番良いかを教えてくれるAI開発もあったようですが、そもそも化粧は男性に評価されるためじゃなくて、自分が楽しく思えるようにやってるのでは?」。実際にAIと学生に出して不正解が多かった設問などを比較しながら、これからの時代を生き抜くために必要なことは「文脈をきちんと読めて、意味を理解することが大切。だから、AIがサジェストしたレストランに行ったり、取り込まれたらダメ。ダイバシティを求めて明るい2030年を築きましょう」と伝えた。
Photo: Tsukasa Nakagawa, Midori Yamashita