「人生のハイライトを振り返ってみると、2年前にロンドンで起きたことは一生忘れない。私はO2アリーナで公演をするためにロンドンに滞在していて、オフの日にショッピングに行ったの。バレエシューズを買う予定だった店で友達のエド・シーランと待ち合わせていたら、彼が入ってきてこう言った。『この曲を聴かなくちゃ。これまで僕が書いた曲の中で最高の一曲だから』って。そしていつものように携帯電話を出して私にヘッドフォンを渡したの。私はその店のソファに座って、そのとき初めて“Thinking Out Loud”を聞いた。小さな女の子が私たちの横でチュチュとレオタードを選んでいたわ。この曲が世界中の結婚式で数えきれないくらい流れるくらい、もっとも愛されるダンスソングになるなんて、そのときはわからなかった。エドの最大のヒット曲になって、2016年のグラミー賞の最優秀楽曲賞を受賞することも。エドと私はレッド・ツアーを一緒にまわって、ほとんど毎日会うようになった。彼が私の楽屋に飛び込んできて新しい曲を演奏する、そんな毎日だった。あまりにもよくそういうことがあって、当たり前になるくらいだった。彼が歌をいちばん最初に私に聞かせたいと思ってくれていることが、私にとってどれほど大きな意味を持っているのか彼は考えたことはないと思う。常に新しいアートを作ろうという彼の意欲や情熱に私がどれほど刺激を受けているかも、考えたことがないはず。でも今日は彼の25歳の誕生日だから、これは今日言っておきたい。あなたは今手にしているもの、そしてこれから達成するすべてのことにふさわしい人よ。そしてあなたの2つのグラミーについて、エイミー・ワッジにも特別におめでとうと伝えたい」。