オプラ・ウィンフリーがゴールデングローブ賞のスピーチで称えたリーシー・テイラーとは
2018/01/09(火)
> <

3/4

2010年、リーシーに再びスポットライトが

2010年、作家のダニエル・マクガイアが『At the Dark End of the Street: Black Women, Rape, and Resistance』という書籍を出版。その本にはリーシーのコメントも含まれ、彼女の兄ロバート・コルベットが現在も犯人の特定に取り組んでいることが記されている。

その本が発売されるとネット署名サイト「Change.org」では、ジム・クロウ法時代に発生した集団強姦事件を隠蔽したとして、アラバマ州アビヴィルに謝罪を要求する署名活動が展開。さらにリーシーもAP通信を通じて、アラバマ州議会に謝罪を求めたという。「それによって私は大きく救われる」「私に被害を加えた男性たちは最後まで謝らなかった…..彼らは全員すでに亡くなっていると思う」

2011年12月、アラバマ州議会は被害を加えた男性たちを不起訴としたこと、またその処分が「反道徳的であり、嫌悪感を引き起こした」ことを謝罪。それを受け、リーシーは米ウェブマガジン『The Root』に次のようなコメントを返した。「謝ってもらえてよかった。でも今の気持ちをうまく言葉で表すことはできない」「何か話そうとすると、当時のことを思い出してしまう。だからどこまで話したらいいのか、自分でもわからなくなる。でも謝ってもらえて、少しは気持ちが楽になったと思う」

それから6年後の2017年、ナンシー・バースキー監督がリーシーの事件をテーマにした『The Rape of Recy Taylor』というドキュメンタリー映画を発表。その映画はベネチア国際映画祭で上映され、リーシーの兄ロバートも観賞したのだとか。

Courtesy of Wide House Photos: Getty Images Translation: Reiko Kuwabara From ELLE UK

MORE TOPICS

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へ特集一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト