選者/よしひろまさみちさん(映画ライター)
『スティーブ・ジョブズ』
iMacを機にパソコンを「誰もが持つもの」にし、iPodで音楽業界を、iPhoneで携帯電話業界を改編させたアップル社の創業者であり稀代の経営者だったスティーブ・ジョブズ。彼の半生を描いた伝記物よ。ぶっちゃけITに疎い大半の人には物足りない人間ドラマだけど(アップル好きには萌え萌え)、ITトップブランドの“はじめて物語”として観れば興味深いポイント満載。アシュトン・カッチャーがジョブズに激似というのも見どころです。
DVDで観返したい旧作はコレ!
『いまを生きる』(1989年)
作品自体が紅葉色のイメージで、美しい風景、美しい全寮制男子高生、そして美しい友愛心が描かれた、まさに美しき秋色の感動作。エキセントリックながらも本質をついた先生と、規則と親のプライドでがんじがらめになった高校生の心の交流を描いた大傑作なの。ラストシーンは、前が見えなくなるくらいの大泣きをお約束。素で困り顔が可愛いイーサン・ホークが、もっとも美しかった時代を切り取った名作でもあり。あぁ、経年って残酷。
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『スティーブ・ジョブズ』
監督/ジョシュア・マイケル・スターン
出演/アシュトン・カッチャー、ダーモット・マローニー
配給/ギャガ
公式サイト/http://jobs.gaga.ne.jp/
2013年11月1日(金)~、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー