米アイドルにとって恋愛は芸の肥やし
そのブリトニーですが、彼女にも激しい遍歴がありました。ジャスティン・ティンバーレイクと交際し「結婚するまでは処女を守る」と嘘をついていましたがやることはやっていて、でも最終的には破局。2004年、幼なじみの男性と酒の勢いで結婚するも即離婚。8ヶ月後に自称プロダンサーのケヴィン・フェダーラインと結婚しますが、彼はヒモ夫で、周りのスタッフにも「タダ乗り野郎」と揶揄されるほどでした。彼との離婚の修羅場のせいでブリトニーは精神的におかしくなって、丸坊主にして傘を振り回したり、数々の奇行に及びます。それから何人かと交際するも結婚には至っていないようですが、今はマッチョな俳優サム・アスガリと交際しているようです。歌姫は格下男子を選ぶ傾向にありますが、相手が調子に乗ってヒモ男としてのさばるようになったらおしまいです。
日本のアイドル的な歌手と比べると、アメリカでは男性アイドルのコンサートに女性アイドルが前座で出たり、アリアナ・グランデのように恋人と共演したり、日本からすると誰得?な、ファンの嫉妬の念でやられそうな演出ですが、もうそれが普通のこととして受け入れられるようになっているのでしょう。若くて魅力的な男女が一緒にいれば、恋愛に発展するのは当たり前、という風潮があるのだと思われます。日本もいずれそうなっていくのでしょうか。それ以前に、このところ芸能界や政界のゲス不倫のニュースが多すぎて、アイドルの少々の恋愛スキャンダルなら受け入れられそうで、世の風紀が乱れている今がチャンスかもしれません。
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Text & Illustration: Nameko Shinsan Photo: Getty Images
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辛酸なめ子/漫画家、コラムニスト。女の生き方、恋愛、アイドル、セレブ、そしてスピリチュアルまで、独自の視点とユーモアあるイラストで幅広く執筆。スピリチュアルテーマの著書も多く、『霊道紀行』(角川文庫)、『次元上昇日記』(幻冬舎)、『霊的探訪 スピリチュアル・レッスン』(角川書店)など。