結婚してもアイドルとしてのポジションを手放さなかった存在といえば、レジェンド、松田聖子が思い浮かびます。神田正輝との結婚と離婚、ジェフくんやアラン、そして歯科医との再婚、と異性関係がめまぐるしく、バッシングされてもものともせず、自分の本能と欲求に忠実に生き、映画『アルマゲドン』でハリウッドデビューも果たし（観光客の役）、歌唱力もキープし続けるタフな歌姫です。21歳の人気絶頂時に引退し、専業主婦になった山口百恵と対照的です。

山口百恵は姿を見せないことで神格化され、今も東京国際キルトフェスティバルでは大勢の女性が彼女の作品をひと目見ようとつめかけています。2016年の作品名「静寂の薔薇」はご自身を象徴しているのでしょうか……。山口百恵は三浦友和と長く共演していたこともあり、2人の一途さが感じられ、ファンは祝福の念が大きかったようです。今に例えると12年交際していた松浦亜弥とw-indsの橘慶太が結婚し、松浦亜弥が「私の青春には、すべて彼がいます」とコメントしたときのような空気感でしょうか。