特集 2017/1/27(金)
早耳調査隊が行く

「ウィメンズ・マーチ」の傍らで開催されたフェミニズムなアート展

世界各国で開催された「ウィメンズ・マーチ」。大規模に実施され、スターたちも多く参加したロンドンで、それに先立って開催された写真展が話題に。その名は『1970年代のアバンギャルド・フェミニスト』展。そのなかからアーティスティックに、美しく表現された、4人のアーティストによる“フェミニズム”の姿をご紹介。

Courtesy of The Photographers’ Gallery

ロンドンのフォトグラファーズ・ギャラリーで開催されている『1970年代のアバンギャルド・フェミニスト』展では、シンディ・シャーマンをはじめとする48人の国際的な女性アーティストによる、写真、コラージュ、パフォーマンス、フィルムなど150の作品が展示されている。彼女たちの作品は、政治的な問題、アート・一般社会においての男女差別問題を大胆に取り上げ、1970年代に実際に行われた「女性の解放」、「男女の平等」への抗議運動を反映している。個性豊かな作品を通して、ポジティブで新しい女性のアイデンティティを創り出そうとしている。

Cindy Sherman Untitled (Lucy), 1975/2001
©Cindy Sherman 
Courtesy of Metro Pictures, New York / The SAMMLUNG VERBUND Collection, Vienna

シンディ・シャーマン CINDY SHERMAN

アメリカを代表する女性アーティスト・シンディ・シャーマンは大学でペインティングを勉強したのち、コンセプチュアル・アート、パフォーマンス、ボディ・アート、写真、フィルムへ表現の媒体をシフトした。彼女は鋭い観察力で当時の世の中の女性を自分なりに捉え、自身の顔にメイクを施し、コスチュームを着ることによって、様々な女性像を写真として再現した。大学卒業後はニューヨークに拠点を移し、フィクションの女性キャラクターを登場させた白黒フィルムを多く制作した。

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Text : Kiyoko Matsushita

  • The Photographers’ Gallery at 16-18 Ramillies Street, 2012
    ©Kate Elliott
    Courtesy of The Photographers’ Gallery

    ザ・フォトグラファーズ・ギャラリー The Photographers’ Gallery

    1971年に設立されたロンドンで最大級の写真を取り扱うギャラリー。「最新の若手作家」から「歴史的なアーカイブス」や「著名な写真家」まで、イギリス国内・国外のアーティストを問わず、幅広い写真が展示されている。オックスフォード・サーカス駅から歩いてすぐ、6階建てのレンガ創りの建物が目印。

    住所/16-18 Ramillies Street, London, W1F 7FW
    HP/ thephotographersgallery.org.uk

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