語学力以上に大切! 海外でキャリアップするための心得10
2018/04/16(月)
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「私なんて」という考え方は一切捨てるべし

「私なんて」とか「もう年だから」というのは万国共通でしょうが、日本では特にそういう言葉をよく耳にします。昔、ロンドンのユースホステルで出会ったオーストラリア人の女性は50代になって、これまでできなかった絵画を学び始めたところだと話してくれました。スケッチを見せてもらったら、これがまた大したことなくて(苦笑)。でも、他人がどう思うかなんて関係ないんです。一度しかない人生、自分がやりたいことをやればいい。せっかく日本という自由で恵まれた国に生まれたのだから、それを享受すべきだと思います。かれこれ20年近く経った今、そのオーストラリア人の女性も有名が画家になっているかもしれません。

Photo: Yoko Yamashita(Portrait),l © Oh Lucy,LLC Text: Aki Takayama

  • PROFILE
    平栁敦子/長野県生まれ、千葉県育ち。高校2年生の時に渡米し、ロサンゼルスの高校を卒業後、サンフランシスコ州立大学にて演劇の学位を取得。2009年、シンガポールのキャセイ財団の奨学金を受け、ニューヨーク大学大学院映画学科(NYU Tisch School of the Arts,Asia)に入学。13年、映画制作の修士号を習得。同大学院2年目に制作した短編映画「もう一回」(12)がショート・ショート・フィルム・フェスティバル&ASIA 2012グランプリ、ジャパン部門優秀賞、ジャパン部門オーディエンスアワード受賞をはじめ高く評価されたのに続き、桃井かおりを主演に迎えた修了作品の短編「Oh Lucy!」(14)もカンヌ国際映画祭シネフォンダシオン(学生映画部門)第2位、トロント国際映画祭などをはじめ各国で35を超える賞を受賞。「Oh Lucy!」の長編バージョンである本作『オー・ルーシー!』は16年、脚本の段階でサンダンス・インスティテュート/NHK賞を受賞、同賞のサポートを受けて制作された。プライベートでは2児の母で極真空手黒帯初段の保持者。

  • 『オー・ルーシー!』

    大学院生の修了作品として手掛けた短編『オー・ルーシー!』がカンヌをはじめとした映画祭で、35以上もの賞に輝いた平栁敦子監督がその世界観をさらに掘り下げ、長編監督デビュー。脚本にほれ込み、新人監督としては異例の豪華キャスティングが実現した。43歳、独身の節子は会社では空気のような存在で、一人暮らしの部屋は物だらけ、無気力な毎日を送っていた。ある日、姪に頼まれ、出かけた英会話教室で教師のジョンと出会った節子は、ルーシーと言う名前とかつらを与えられる。ジョンから、アメリカ人のようにハグされ、すっかり彼に魅了されるも彼は帰国。節子は一念発起して、彼の後を追う。言いたいことも言えず、やりたいこともなく、誰ともかかわらず暮らしてきた節子のちょっとした冒険に思わずエールを送りたくなる。世界中で評価されている寺島しのぶのルーシーが実にはまり役。

    2018年4月28日公開 
    http://oh-lucy.com/
     

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