ディエゴ・マラドーナ
1960年アルゼンチン生まれ。同国を代表するスター選手で、魔法の左足を武器に黄金時代を築く。伝説となった1986年のW杯メキシコ大会では、“本来ならば反則である、手でボールに触れてゴールを決める”プレイで論争の的に。「神の手が現れた」と彼が語ったことで、これ以降この行為は「神の手」と呼ばれることになる。また同大会では驚異の5人抜きを披露し、アルゼンチンを2度目の優勝に導いた。だが、1991年にコカイン所持で逮捕され、ナポリマフィアとの黒い関係までもが明らかになり、英雄は転落。その後も自宅前でマスコミにエアライフルを乱射したり、コカイン服用で心臓発作になったり、肥満に悩まされたり、TV映りをよくするため美容整形を受け「ママドーナ」と呼ばれたり、暴言を繰り返したり……と、いろいろな意味でインパクトの強い人物として知られることに。
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