海外セレブゴシップ 2014/9/9(火)

仏“不倫”大統領、元事実婚ファーストレディに暴露されても法律が味方

フランス史上初、結婚していない事実婚ファーストレディとして話題なった、ヴァレリー・トリエルヴァイレール。彼女が別離に至った過程を赤裸々に暴露した本が出版されたけれど、フランスの世間の反応は意外なものに。

ヴァレリー・トリエルヴァイレール(Valerie Trierweiler) photo:Getty Images

ヴァレリーが仏オランド大統領と別れた原因は、大統領の“不倫”スキャンダル。年下女優ジュリー・ガイエとの“不倫現場”を押さえた写真が雑誌に掲載され、事実婚を解消。ヴァレリーは大統領の住まいであるエリゼ宮を追い出される羽目に……。長らく沈黙を守ってきた彼女が、溜めに溜めた鬱憤を吹き出すかのように、赤裸々に夫婦生活を暴露した内容に「大統領の政治生命の危機か?!」と思われたものの、法律家や政治家の意見はまったく反対の方向になったもよう。
 
『ヌーヴェル オブセルヴァトゥール』紙のウェブサイトではわざわざ弁護士が法律的に説明をするほど。「たとえ大統領の生活すべてが“公”のものであったとしても、暴露することで個人の私生活を尊重する法を犯すことを正当化する法律は今のところない」「大統領が訴えることもできるが、実りのある結果も期待できないのでしないだけ」と発言。わざわざ面倒臭い法律解釈まで説明するほど問題なの? と思ってしまいがちだけれど、その他の法律家たちも大抵がこれに意見を同じくしていているうえ、不倫現場写真を掲載した雑誌「クローザー」に、賠償金を支払う裁判所命令が! どうやらフランスの法律は大統領の味方のよう。

 
それにもまして驚きなのが、政治家たちの反応。普通なら支持率が最低となった落ちぶれ大統領の不倫とあらば、ここぞとばかりに野党がスキャンダルとして騒ぎそうなものの、「プライベートを公に晒す恥知らず」と、むしろヴァレリーを非難。しかもこの本を売ることを拒否する書店までが登場! 非難轟轟もいいところ。
 
有力政治家のセゴレーヌ・ロワイヤルと4人の子どもをもうけながらの事実婚解消。そして有能な記者であるヴァレリーと事実婚のまま選挙戦を戦い抜いて大統領に。そして今度は事実婚中に、新たな恋人を見つけて事実婚解消。「たとえ夫婦でも事実婚でも恋人同士でも、他人の心に鎖はつけられない」。「恋愛はどんな人でも他人に晒されてはいけないプライベート!」と大半が共通認識としてもっていることが、改めて明らかになった今回の騒動。個人主義の国だから? 恋愛至上主義の国だから? と分析にかかっているメディアも多いけれど、それ以前になぜオランド大統領がこんなにモテるのかの理由を分析したほうがよさそう。

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