海外セレブゴシップ 2017/6/22(木)

俳優リズ・アーメッド、テロ報道の不公平性を指摘

映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などに出演、雑誌『タイム』の「最も影響力のある100人」にも選ばれているリズ・アーメッド。これまでも政治的なメッセージを発してきた彼が、テロ事件の報道のあり方についてコメントしている。

リズ・アーメッド(Riz Ahmed) photo : Getty Images

マンチェスターやロンドンでのテロやロンドンでの大規模火災など事件が相次いでいるイギリス。イギリス出身のリズ・アーメッドは事件の報道に対する疑問をTwitterに投稿している。

「クレイジーなイスラム教徒が殺す側だった場合には『イスラム教徒のテロ』と報じられる。イスラム教徒が命を救い、グレンフェルタワーの火事で人を助けた場合、なぜ『イスラム教徒の英雄』と報じられない?」「イスラム教徒ではない男がアメリカ人の政治家を狙撃した場合、イスラム教徒たちに車に突っ込んだ場合はなぜテロ事件と呼ばれないんだ?」

 

リズ・アーメッド(Riz Ahmed) courtesy of Riz Ahmed via Instagram

「事件を起こした白人男性や銃を所持するアメリカ人への非難の声は? 偏見、過激主義、白人至上主義はすべて同じだ」「言葉の問題だ。暴力行為を強調する、もしくはある過激主義に焦点を当てることで、問題がどう関連しているのかを見失ってしまう」「恐怖にさらされている、見下されていると感じている人から発生する循環、それが暴力だ。まず平等で冷静な言葉を使うことだ」「例を挙げよう。イスラム教徒の男がやった=全信者が容疑者になる。非イスラム教徒=無職で孤独、恵まれない境遇の男のことだ」。

映画のオーディションを受けるとき、自分のように中東系の外見の役者にはステレオタイプの役しかないことを指摘、「それは空港のセキュリティチェックでテロリストだと疑いを持たれるのと同じシステムだ」と説明したこともあるアーメッドらしい冷静な意見。世界中でテロ事件が多発しているけれど、それらのニュースに接する上で彼の指摘は重要な意味を持つといえそう。

text : Yoko Nagasaka

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