海外セレブゴシップ 2018/4/17(火)

ケンドリック・ラマーと「Me Too」の発端となった報道がピュリッツァー賞を受賞

報道、文学、音楽の各部門で優れた社会的功績を成した作品に与えられるピュリッツァー賞。今年はセクハラ撲滅運動「Me Too」「Time's Up」のきっかけになった報道が受賞。またケンドリック・ラマーが音楽部門で受賞した。

ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar) photo : AFLO

現地時間4月16日(月)に発表されたピュリッツァー賞。音楽部門ではケンドリック・ラマーが選ばれた。昨年リリースされ、グラミー賞も受賞したアルバム『DAMN.』が評価された。クラシックやジャズ以外のミュージシャンがピュリッツァー賞に選ばれるのはこれが初。賞の委員会は「本物の黒人の言葉やリズミカルなダイナミズムによってまとめられた名曲たちは、現代のアフリカ系アメリカ人の複雑な人生を捉えている」と受賞理由についてコメントしている。

ジョディ・カンター(Jodi Kantor)、メーガン・トゥヘイ(Twohey) photo : Getty Images

また報道部門の最高の栄誉である公益賞は新聞「ニューヨークタイムズ」と雑誌『ニューヨーカー』が受賞。雑誌『ニューヨーカー』のローナン・ファロー、新聞「ニューヨークタイムズ」のジョディ・カンターとメーガン・トゥヘイによる、映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ疑惑の報道が評価された。現在の「Me Too」ムーブメントやセクハラ撲滅運動「Time's Up」もすべてこの報道がきっかけ。賞の委員会は受賞理由について「財力と権力を持つ性的搾取者を暴き出す報道は大きな影響力を持ち、性的虐待の問題を明らかにした」とコメントしている。

ローナン・ファロー(Ronan Farrow) photo : Getty Images

受賞が明らかになるとファローはTwitterでコメントを発表。「勇気ある証言者たちに感謝したい。ジョディとメーガン、他の人がこの事実を葬りさろうとしたときに味方になってくれた疲れを知らない『ニューヨーカー』のチームにも。今、これまでのことが報われた。でも僕たちはまだ、これまでの権力の濫用について真実を語り始めたばかりだ。語り続けてくれる人すべてに感謝したい」。

ファローの指摘通り、性的虐待や権力濫用の撲滅運動はまだ始まったばかり。これから彼らがどのような報道をしていくのかにも注目したい。

text: Yoko Nagasaka

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