知性派女優ティルダ・スウィントン、『ハリー・ポッター』を痛烈批判
スピンオフ映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』も公開され、改めて盛り上がりを見せる『ハリー・ポッター』シリーズ。ケンブリッジ大学卒の女優ティルダ・スウィントンが一風変わったハリポタ論を展開、批判している。
雑誌『ザ・スコッツ・マガジン』のインタビューに答えたティルダ・スウィントン。映画『ハリー・ポッター』シリーズについて「寄宿学校を美化していると思う」と批判した。ご存知の通り、ハリーが通うホグワーツ魔法魔術学校は寄宿制。ティルダは「寄宿学校は子どもを育てる環境としてはとても残酷だと思う。そういう種類の教育から、子どもたちがいいものを得られるとは思わない」ときっぱり。
実はティルダ自身も寄宿制ウェストヒース学校の卒業生で、クラスメートには故ダイアナ元妃も。「私は特権階級で育った。公爵と結婚することが期待されていたのよ」「定められた生き方から逃れるために、たくさんの時間とエネルギーを費やした」というティルダ。そんな実体験を踏まえ「子どもには親が必要。だから私は『ハリー・ポッター』の映画が好きではないの。あの映画は寄宿学校をロマンティックに描いているわ」と語る。
映画批評はいろいろあるけれど、これはなかなかオリジナリティ溢れる意見! それにしてもティルダにここまできっぱり言わせるとは……寄宿学校で一体何が起きているのか知りたい。
text : Yoko Nagasaka