海外セレブゴシップ 2013/1/28(月)
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第二期大統領就任演説でゲイ・ライツに触れたオバマ大統領に、11歳の少女が投げかけた質問とは?

先日行われた第二期大統領就任記念演説で、史上初めてゲイ・ライツに言及したオバマ大統領に、ひとりの少女がある疑問を投げかけた。

バラク・オバマ(Barack Obamaphoto)&ミシェル・オバマ(Michelle Obama) photo : AFLO

「我々のゲイの兄弟姉妹たちが法の下でほかの誰もと同じように扱われるまで、我々の旅は完結しない」と就任演説で述べたオバマ大統領。「歴史を作った」と評価されているこの演説に対して、11歳の少女が疑問を投げかけた。
 
サディーちゃん、11歳。彼女はトランスジェンダーの女の子。彼女は大統領が性的マイノリティの一部の存在を忘れていると感じ、あるエッセイを執筆した。
 
「サディーのこの世界に対する夢」。「TransGriot」のブログに掲載されたこのエッセイで、サディーちゃんは彼女のようなトランスジェンダーの人々が直面している闘いについて説明している。
 
「トランスジェンダーの人たちはほかの誰もがしているような自由を許されていません。医者に行くこと、学校に行くこと、仕事をもつこと、さらに友達をもつことすらできません」サディーちゃんは幼稚園のときに男性から女性へと変貌を遂げた。学校で差別を受け続けるも、彼女の母が「ハフィントン・ポスト」へ語ったところによると、「(サディーは)彼女がどういう人間かということを恥ずかしがったり、恥だと思ったことはありません」という。
 
「トランスジェンダーの人々にとって、平等な理解を求める闘いは重要だが、その闘いが実を結んだときに、もし演説のときにオバマ大統領がこのコミュニティを名指しで呼んでくれたならば大いに助けになったことだろうと考える」と語るサンフランシスコに拠点を持つトランスジェンダー法律センターのコミュニケーション・マネージャーであるマーク・スナイダー氏は、こうも語っている。
「トランスジェンダーの人たちと性別をもたない人々はヘルスケアへのアクセスや雇用、そしてごく一般的な身の安全に対して非常に大きなバリアに直面し続けています」
 
一方で、アメリカ自由人権協会の代表であるイアン・トンプソン氏は「大統領の就任演説で彼らは名指しされなかったものの、演説によって彼らの権利への道が少しは論議の対象になるのではないか」と発言。
 
「昨年、ホワイトハウスは学校での差別行動を制限する方針を打ち出した。それは公立の小学校及びセカンダリー・スクール(中高等学校)における性的嗜好やジェンダー的アイデンティティに基づくいじめを抑止するもの。この指針が示された後、連邦雇用機会均等委員会は現在、トランスジェンダーの被雇用者に対する差別をなくすための活動を行っている」
 
同委員会のトンプソン氏は、トランスジェンダーのコミュニティはオバマ大統領の演説内容を彼らの平等を求める闘いに正しい道筋を示したとして祝うべきだと言及している。
「歴史上のコンテキストのなかでこの演説を見ることは非常に重要です」とトンプソン氏。「たった4年前でさえ、こんなことが起こるなんて想像すらできないことでしたから」
 
最後の4年間が始まったオバマ政権。大統領の座を獲得した合言葉「チェンジ」は今期も効果を発揮するのだろうか。

text : Ryoko Tsukada

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