セレブコラム
2017/07/13(木)
立田敦子のセレブBUZZ/『オクジャ/Okja』「ツイン・ピークス」

とにかく必見。今年のカンヌの話題作が早くもTVでリリース!

いま注目すべきは劇場公開作品だけではない! 映画ファンにとってもはや無視できないのが、映画並みの予算をかけ、ときには劇場公開作品以上のクオリティを生み出している配信系コンテンツ。特にこの夏リリースとなった2作品はカンヌ映画祭でも話題になっていたのは記憶に新しい。立田敦子さんが解説。

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前作をはるかに凌ぐ完成度! 新「ツイン・ピークス」も放送開始

 
 今年のカンヌは70周年記念ということで歴代の受賞監督たちがたくさん来場したが、なかでも人気のあったひとりがデヴィッド・リンチ監督だ。1990年の『ワイルド・アット・ハート』でパルムドールを受賞。2001年の『マルホランド・ドライブ』では監督賞を受賞している。
 
 また、1992年には91年に全米で放映され社会現象ともなったドラマシリーズ「ツイン・ピークス」の前日譚を描いた映画版『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』をカンヌでお披露目したことも。
 
 そんなリンチが、今年カンヌに持って来たのは、25年ぶりのシリーズ再開で話題の「ツイン・ピークス The Return」。ドラマの最終話でローラがクーパー捜査官に「25年後に会いましょう」とつぶやくセリフがあるのだが、これが現実になったというワケ。
 
 クーパー捜査官役のカイル・マクラクランやローラ・パーマー役のシェリル・リー、オードリー・ホーン役のシェリリン・フェン、女装の麻薬取締捜査官デニス役のデヴィッド・ドゥカヴニー、そしてFBIのゴードン捜査官を演じたリンチ自身、シェリリン・フェンなどオリジナルキャストもかなりのメンバーが揃うのも珍しいが、ナオミ・ワッツやアシュレイ・ジャッド、アマンダ・サイフリッド、『インランド・エンパイア』でリンチ・ファミリーに仲間入りした裕木奈江など新キャストの豪華さでも注目を浴びている。
   
 『ツイン・ピークス』は、カナダ国境に近い米国北部の町ツイン・ピークスである日、ビニールに包まれた女子高校生ローラ・パーマー(シェリル・リー)の遺体が発見される。FBIのクーパー捜査官(カイル・マクラクラン)は、捜査を進めるうちに、一見平穏そうに見える町の裏側の顔が暴かれていくというサスペンス・ドラマ。新シリーズの物語は、前シリーズから25年後から始まる。ニューヨークではカップルが惨殺され、サウスダコタ州バックホーンではある女性の死体が発見される。さらに、クーパー捜査官とそっくりの謎の男が現れる。ツイン・ピークスでは、保安官のトミーが、一本の電話を受け取り、クーパーについてのメッセージを受け取る……。
 
 まだ、4話までしか観ていないが、すでに、ツイスティッドなストーリーといい、美術、音楽の美しさといい、前作を凌ぐ完成度の高さを予感させる。
   
 全18話。あと半年は、またあのリンチ・ワールドが堪能できるかと思うとワクワクしますね!

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Text: Atasuko Tatsuta

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